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ペット、たばこ、アロマセラピー…発作を起こす環境の排除を 小児ぜんそくの管理 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」

ペット、たばこ、アロマセラピー…発作を起こす環境の排除を 小児ぜんそくの管理 沖縄県医師会編「命ぐすい耳ぐすい」

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/341638

 しかし、沖縄県での小児の喘息入院患者はまだまだ多いのが現状です。誘因となるハウスダストやダニの影響も大きく、高温多湿の気候も関与しているものと思われます。

 喘息は発作が起こっていない時でも気道(空気の通り道)の炎症がくすぶり続けている慢性的な疾患です。つまり、ゼーゼーと発作を起こしていないその時こそ管理が必要となるのです。ガイドラインではおのおのの重症度に応じて薬を処方し、長期管理を行っていくのですが、くすぶり続ける気道の炎症さらには体質的な要因もあり、それを抑え込むにはある程度の時間がかかります。数カ月、時には年単位で付き合っていかなければなりません。

 ではいつ薬を減量・中止できるか。それは「発作が少なくとも2~3か月みられなくなるまで」です。喉元過ぎればなんとかで、苦しい発作を乗り切ると、長期管理薬を中断してしまう方が多くみられます。これではなかなかくすぶる炎症を抑えきれず、次なる発作を防ぐことはできません。

 また喘息の発症・発作には環境的要因も大きく関係します。どんなに薬で管理しても、環境がきちんと整備されなければ発作の管理はうまくいきません。具体的には、ハウスダスト・ダニの温床となるぬいぐるみやカーペット、観葉植物、布団、カーテンなどの清掃、毛のあるペットとの共存の見直し、たばこや線香、芳香療法(アロマセラピー)など発作を誘発しうる環境を極力排除する必要があります。ちなみに、たばこは吸い終わった30分後も有害成分を吐き出していると言われます。

 なかなか管理がうまくいかない喘息発作。服薬の継続も大事にしつつ、まずは環境を見直しませんか?(大城征 やえせ子どもクリニック)

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