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食道がん、酒とたばこでリスク増…京大など解明

食道がん、酒とたばこでリスク増…京大など解明

https://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20190107-OYO1T50016.html

2019年01月07日

 食道がんを発症するリスクが飲酒や喫煙によって高まる詳しい仕組みを、人の食道の細胞を遺伝子解析して解明したと、京都大や東京大医科学研究所などのチームが発表した。飲酒歴と喫煙歴が長い人ほど、発がんに関わる遺伝子変異が起こる頻度が高まるという。論文が英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。

 がんは、正常な細胞の遺伝子が何度も変異して発症すると考えられているが、発症前にどのような変異が起きているかは、不明な点が多い。食道がんは、国内で毎年新たに2万人以上が発症。早期に発見されにくく、難治性がんの一つとされる。

 チームは、健康な人と食道がんの患者計134人(23~85歳)の食道から、がん化していない細胞の組織を採り、遺伝子変異の有無を調べた。その結果、飲酒、喫煙歴の両方が長い人ほど、発がんに関わる「NOTCH1」や「TP53」という遺伝子で頻繁に変異が起きており、変異する遺伝子の種類も多いことがわかった。

 一方、高齢者では飲酒と喫煙の有無にかかわらず、食道全体の4~8割の細胞で遺伝子の変異が見つかった。小川誠司・京大教授(分子腫瘍学)は「加齢による遺伝子変異に飲酒と喫煙が加わり、発がんリスクが一気に高まる。予防には酒やたばこを控えることが重要だ」と話している。

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