フィリップ・モリス「アイコス」に新たばこスティック
フィリップ・モリス「アイコス」に新たばこスティック
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40570480Y9A120C1X12000/
2019/1/28 18:15
米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は28日、加熱式たばこ「IQOS(アイコス)」で使うたばこスティックの新ブランドを全国で発売したと発表した。従来と比べて低価格な商品を増やし、価格や味わいの幅を広げて新たな利用者をつかむ狙い。日本たばこ産業(JT)も29日に新型の加熱式たばこを発売する予定で、各社の競争が激しさを増しそうだ。
新ブランドは「ヒーツ」。1箱20本入り470円で、従来ブランドと比べて30円安い。味わいはメンソールタイプなど4種類を用意した。従来は「マルボロ」ブランドだけで展開していた。
同日から全国9店舗のアイコス販売店で売り出し、2月15日からはコンビニエンスストアやたばこ取扱店にも広げる。昨年10月に九州など地域限定で展開しており、需要を確認できたため全国へ広げることを決めた。
また昨年11月に発売した新型の加熱用機器「アイコス3」「アイコス3マルチ」も28日からコンビニなどで販売を始めた。これまではアイコス販売店や専用サイトだけで売っていたが、販路を広げる。
加熱式用のたばこスティックを巡っては、昨年10月のたばこ増税にあわせてPMIとJT、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の大手3社が一斉に値上げした。一方で、シェア争いではPMIが先行していることもあり、競合するJTやBATは値上げ幅を抑えていた。
JTは29日に高温で加熱するタイプの新製品を発売する。加熱式たばこの市場は商品数の増加にあわせて利用者の選択の幅が広がっている。消費者を引き付けるため、各社の新製品の開発競争がこれからも加速していくとみられる。
(柏木凌真)
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