「なんだか咳が長引く…」 原因は“死因第10位”の病気かも?
「なんだか咳が長引く…」 原因は“死因第10位”の病気かも?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190331-00010000-tokyofm-life
3/31(日) 7:02配信
住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。1月31日(木)放送の「Blue Ocean Professional」のコーナーでは、呼吸器内科のスペシャリスト、池袋大谷クリニックの大谷義夫先生をゲストに迎え、“長引く咳”の原因についてうかがいました。
ここ数年、咳が2週間以上、あるいは1ヵ月以上続く患者が増えていると言う大谷先生。この長引く咳の原因として、ある病気が増えていると言います。
「最近は、気管支が敏感になってしまう“咳喘息”と言われる病気が増えています。一時的なものではありますが、咳が長引いてしまう病気で、冷房などによる室内外の温度差、花粉やハウスダストなどが要因になると言われています」
また、そのほかに注意が必要な病気として、“タバコ病”の通称で知られる「COPD(慢性閉塞性肺疾患:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)」を挙げます。
「一般的にはあまり聞き慣れない病気ですが、COPDは日本人の死因第10位前後を推移している病気です。初期症状としては咳やたん、息切れが起こり、重症化するとつねに酸素ボンベが必要になることも。COPDによって一度低下した肺機能は元には戻らないため、薬で治療ができる咳喘息とは異なる“不可逆性の病気”です。タバコや大気汚染などの有害物質が要因で引き起こされます」
COPDは、喫煙者はもちろんのこと、受動喫煙によって引き起こされることも多いそう。あるデータによると、40歳以上の人の8.5%、約530万人が潜在的に疾患しているそうです。
そんなCOPDの症状を和らげるにはどうすればいいのでしょうか。
「一番の治療法は禁煙。また、一度溶けてしまった肺胞は元には戻りませんが、薬を使って気道の炎症をとることはできます。ほかに、肺のまわりの筋肉、つまり呼吸筋を鍛えることによって、肺の機能をある程度戻すこともできます」
さらに、COPDの治療に効果的な食材も発表されたそうです。
「2017年、ヨーロッパで医学論文が2つ出たのですが、1週間に5回りんごを食べる人は、1週間に1回も食べない人に比べて、タバコをやめたあとの肺の戻り方がよかったと。リンゴが肺を若返らせるようです。りんごに含まれるポリフェノールが炎症をとるんじゃないか、と推測されています」
最後に、受動喫煙はCOPDだけでなくさまざまな害を及ぼす可能性があるとして、「自分のためはもちろん、家族のために禁煙したほうがいい」とアドバイスする大谷先生でした。
(TOKYO FM「Blue Ocean」2019年1月31日(木)放送より)
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