禁煙 努力をしないで病気はそう簡単には治らない
禁煙 努力をしないで病気はそう簡単には治らない
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中村ゆきつぐ2019年04月09日 09:11
色々病気はあります。特にがんなんてほとんどが運、不運で、基本遺伝、環境要因の関与は少ないことが言われています。(もちろん遺伝、環境要因(タバコ、放射線など)が優位ながんもあります)本当仕方のないものがほとんどです。
そんな中、タバコは動脈硬化含めて健康に置いていい事はほとんどありません。(しいてあげればメンタルヘルス関連でしょうか)
泉重千代さんは100歳以上までタバコ吸いながら生きました。それでも一般的には脳梗塞、心筋梗塞など本当にタバコは健康寿命を短くすることからもダメな習慣です。
そのためタバコが悪化の要因の一つとして起きた病気の患者さんには、必ず禁煙をすすめます。そう命が助かったんだから、長生きしたかったらやめようねと。
でも中にはやめてくれない人も多いです。なのに患者さんは病院にきます。薬飲んでれば大丈夫でしょうと。そんな患者さんにいつも言います。
「タバコ吸ってて薬飲むなんて、消毒した傷口に泥をわざわざ塗りたくっているのと同じだよ」
「せっかく綺麗に掃除した場所にゴミをばらまいたら意味ないでしょう」
「再発したら麻痺が残ったり、寝たきりになるよ。いや次は目覚めないかもしれないよ」
毎回外来のたびに禁煙しましょうと言い続けます。それこそ禁煙プログラムを提示することもあります。でもね、本人が希望しなければ無理強いはできないんですよ。このあいだの透析問題とも似ていますが、あくまで患者さんの希望。
そうしたら、依存症だからちゃんと専門医に紹介すべきと教科書に載ってそうなコメントが来る。そうねそれが理想だね。でも現実は無理よ。だってタバコは覚醒剤などとは違い法律で問題ないから、さらに強制はできない。たとえタバコが原因で病気が悪くなっても、それはやめなかった自分が原因だけど、医療者はまた助けるだけ。
まして依存症専門医なんて地方にはほとんどいない。悲しいけどこれが現実。
だから調子が悪いという患者に本気で叱責する。タバコやめないで調子良くなろうと思うな。努力しないであなたの病気は治らないよと。
どんなに優しく言ってもわからない人はいます。
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