米FDAが電子たばこ業界に厳しい提案-10カ月以内の申請提出求める
米FDAが電子たばこ業界に厳しい提案-10カ月以内の申請提出求める
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-13/PT24RA6JIJUO01
Anna Edney
2019年6月14日 8:27 JST
提案は市場での販売継続申請の提出期限を前倒しする内容
フレーバー付き電子たばこでも4カ月以内に規則案をまとめる方針
米食品医薬品局(FDA)はジュール・ラブズなど電子たばこメーカーに求める販売継続申請の提出期限を10カ月以内とすることを提案した。電子たばこの普及が進む中で、提出期限を前倒しする。
提案はメリーランド州のポール・グリム米連邦地裁判事に12日に提出された。反たばこ団体が提起した訴訟で同判事は先月、FDAは安全性や公衆衛生面を審査することなく電子たばこの販売継続を違法に容認したとの判断を下していた。
FDAは12日の資料で「若者の電子たばこ吸引が最近、伝染病並みに広がっていることは公衆衛生危機の高まりだ」とし、当局の断固とした対応が必要だと指摘した。
FDAはオバマ政権時代の2016年に電子たばこ業界の監督を開始したが、翌年のトランプ政権発足後には販売継続申請の提出義務付けを2022年まで先送りする方針を示した。この延期をめぐって、「キャンペーン・フォー・タバコ・フリー・キッズ」などの原告側が昨年、FDAを提訴していた。原告側は120日以内の提出義務付けを求めている。グリム判事は今後、両方の提案を検討した上で、命令を発表することになる。
一方、FDAは大半のフレーバー付き電子たばこの小売店での販売を禁じる規則案を4カ月以内にまとめる考えも示した。
このニュースを受けてたばこ株は13日に下落。ロンドン市場でブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は一時1.3%安となり、電子たばこ「ブルー」を製造するインペリアル・ブランズも一時0.7%下げた。米市場では、ジュールの少数株式を昨年取得した米アルトリア・グループの株価が一時1.8%下落した。
原題:FDA Proposes Stricter 10-Month Deadline for E-Cigarettes (2)(抜粋)
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