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消費増税に打ちのめされるアラフォー男たちの「穏やかではない事情」(上)

消費増税に打ちのめされるアラフォー男たちの「穏やかではない事情」(上)

https://news.nicovideo.jp/watch/nw5867567

2019/08/31 09:00

 

 

たかが2%、されど2%。庶民にとって2%の増税は大きい。なぜ金持ちからも貧乏人からも一律に徴収する「消費税」の増税を推進するのか!などと叫んでみても、この秋の増税は避けられそうにない。歓迎する庶民などいるはずもないのだが、一方で声高な反対も一部にとどまっている。あえて政治的信条を持たないアラフォー男性たちに、増税への思いを聞いた。(取材・文/フリーライター 武藤弘樹)

 

消費税8%と10%の違い
アラフォー男性はどう受け止めるか
 2019年の10月に消費税の増税が予定されている。2014年時点における5%から8%への増税幅は、「いよいよ1の位の後半に突入した」という衝撃があったが、今回は8%から10%への増税である。税込み108円が110円となるのは、消費者としてはあまり変わらないような気もするが、「○○キュッパ」がお値打ちに見えてしまう消費者心理もあるし、やはりこの2%の増税は大きいといえよう。

 

 見た目の印象を度外視しても、2%の増税は確実に消費者への負担となる。これは由々しき事態である。

 

 世帯を構えるアラフォー男性は、今回の消費税増税についてどう考えているのか。視点が政治経済に寄ってくると、筆者には扱いに困る大きさのテーマになってしまうので、本稿では一般市民目線での声を中心に、ピックアップして紹介したい。

 

喫煙アラフォーの家庭で予定される「バトル」

 

喫煙アラフォーの家庭で
増税とともに予定される「バトル」
 Aさん(43歳男性)の世帯では、消費税増税に起因する夫婦ゲンカが勃発する予定である。8月現在は嵐の前の静けさ漂う緊張状態だが、増税実施直前の9月後半か実施後の10月に入ってから、おそらく宣戦布告があり、衝突が本格的に激化する見通しである。

 

 直接の原因は、Aさんが喫煙を続けようとしていることであった。

 

「妻はずっと私に『タバコをやめてほしい』と言ってきていた。それで私も過去に『(タバコが)値上がりしすぎたらそのうち辞めるかも』と答えていた記憶がある。確かに、そのときは本当にそう思っていた。

 

 そうした背景があって、最近、妻から改めて『今度の値上がりでさすがにやめるでしょ』と言われ『うーん。そうかなあ』と答えた。

 

 しかし、近年の値上がりラッシュにめげずにまだ喫煙している方ならご理解いただけると思うが、値上がりが緩やかなペースだったので、値上がりのたびにちょっと頑張って喫煙を続け、やがて値上がりの後の価格にもすぐに慣れるので、そのまま吸い続けてしまうことになる。

 

 昔は『値上がりしたら辞めようかな』くらいに思っていても、それくらいの意志では、固い決意がなければ禁煙は成し遂げられない。妻からのプレッシャーがあることや世間的にいわれる健康被害は理解しているつもりだが、私自身がそこまで禁煙の必要性を感じられていないから、今回の増税以降も喫煙は続けたい」(Aさん)

 

 Aさんはタバコが値上がりする前の今のうちに、駆け込み需要で自分が吸っている銘柄をカートンで買い溜めるつもりだ。自室に隠していたそれが妻に見つかれば戦争勃発は9月後半、あるいは備蓄タバコかAさんの喫煙継続が10月以降に露見すれば、その日から戦争状態に突入することとなる。

 

1袋18円のもやしに条件反射する男の不満

 

 おそらくAさんの妻も、これまでのAさんの動向から「今回の値上がりでも禁煙しないかもしれない」という可能性を強く考慮しているはずである。「夫は今回どうするつもりだろう」と動向を見守るAさんの妻と、きたる戦争に向けて身構えるAさん。おそろしい緊張感が夫婦間を漂っている。

 

「いよいよ1箱1000円になったらやめ時かなと思う。しかしそのときになってみないと実際はわからない……ということをこれまで学んできている」(Aさん)

 

 Aさんは消費税増税そのものというより、それによって引き起こされる予定の夫婦ゲンカに心を悩ませているらしかった。

 

1袋18円のもやしに条件反射
増税に翻弄されつつも日々を謳歌
 Bさん(38歳男性)はフリーランスで、ささやかな収入でつましく暮らす一児の父だ。スーパーで1袋18円のもやしを見かけると、条件反射でカゴに入れてしまう習性を持つ模範的な一般市民である。

 

 Bさんは消費税増税をなんとなく「嫌だなあ」と思っていた。もやし18円はBさんに好ましく映るが、特に家計簿をつけているわけではなく、つまり「その場のお得感」によってBさんの行動は決定づけられる。「その場のお得感」を考えれば、消費税増税は完全に「お得ではない」のであった。

 

「さてどうでしょう。今回の増税で108円が110円になるわけですよね。これはあんまり変わりがないような気もするし、しかし『○○キュッパ』が好きな消費者心理もありますから、やはり大きく違うような気もする。1つ確実に言えることは、いいですか、よく聞いてください。消費税は10月から『2・%・上・が・る』ということです」(Bさん)

 

 本稿冒頭で述べたことを繰り返し、この当たり前のことに勿体をつけて気持ちがよさそうにしているBさんというのは、まあ実は筆者自身なのだが、いいですか、よく聞いてください。消費税は10月から「2・%・上・が・る」のです。

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