「喫煙者はコロナに感染しやすい」のウソ 志村けんさんの死でも話題に
「喫煙者はコロナに感染しやすい」のウソ 志村けんさんの死でも話題に
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12280-716798/
2020年07月04日
免疫学を専門とする東洋大学理工学部教授の加藤和則氏が首を捻(ひね)る。
「分母が78人の研究で何かの判断を下すのはあまりに無理がある。年齢、持病、遺伝子多型など、他の重症化リスクに目配りする意味でも分母が少な過ぎます」
続けて、やはり免疫学の専門家である順天堂大学特任教授の奥村康氏が、
「韓国のコロナ感染者は男性が約5千人で女性は7千人ほどと、女性のほうがコロナに感染しやすいと見ることができます」
として、こう後を受ける。
「しかし、韓国の喫煙率は男性が35・8%であるのに女性は6・5%と非常に低い。喫煙によってコロナに感染しやすくなるのなら、男性感染者数が圧倒的に多くなければおかしいと思います。さらに4月末にフランスで発表された研究によると、コロナ患者343人と軽症感染者139人を調査したところ喫煙者は5%に過ぎませんでした。フランス国民の喫煙率は35%ですから、この研究からは喫煙者はコロナに感染しにくいと見ることができます」
また、精神科医の片田珠美氏は「タバコ諸悪の根源説」にこう警鐘を鳴らす。
「志村さんは亡くなる直前に、胃のポリープ手術を受けていたと報じられています。こうしたリスクファクターも感染や重症化に影響を与えたはずですが、非喫煙者にとっては『喫煙していたから亡くなった』と考えるほうが分かりやすく、安心できる。こういった『分かりやすさ』は人々を視野狭窄に陥らせ、他のリスクを見えなくしてしまう恐れがあるので非常に危険だと思います」
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