たばこの害

たばこと病気の関係について

認知症は予防も治療もダメ?白衣を着ない医師「認知症になってからも人生は続きます」

認知症は予防も治療もダメ?白衣を着ない医師「認知症になってからも人生は続きます」


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190325-00010000-nakamaaru-hlth&p=1


 


3/25(月) 7:20配信


認知症訪問診療の第一人者であり、現在は「のぞみメモリークリニック」(東京都三鷹市、いまは外来のみ)の院長を務める木之下徹さんへのインタビュー3回目。認知症に対して、治療も予防も明確な成果が出せていない現状で、いま医療にできることは何か。木之下さんが見いだした一筋の光とは?(聞き手・なかまぁる編集長 冨岡史穂)

冨岡 「なかまぁる」は、認知症当事者とともにつくるウェブメディアというコンセプトです。じゃあ、当事者とはだれか、というと、認知症のご本人であり、家族であり、医療や介護といった仕事やボランティア活動を通して支える人たちでもある。さらには、個人的なつながりや関心を通じて、当事者意識を持つ人たちもいる。 この輪のなかに、私たちメディアからの情報発信を通じて、もっと多くの人が入ってこられるようにしたい。それが、社会全体として、「認知症を自分事ととらえる」ということなのではないかと考えています。

木之下 何を基盤にして、人々に支持されるメディアになっていくか。収益性も求められるし、難しい判断を迫られることもあるかもしれない。商売なんだから、金儲けはきちんとやるべきだと僕は思っている。そのときにメディアとして、自分たちが大事にしていること、望ましいと思うことをきちんと明らかにしておくことが重要だよね。

ハッタリやうそに塗り固められた心地いい話とか。確かに短絡的にはうけるよね、そういう話。なんとかの油、とか。脳のトレーニングと称したりさあ。わかりやすいもんね。でも、そんなことを流布することがメディアの本来の仕事ではないと思う。 あっ、メタボ対策はいいらしいですね。血圧の管理も大切。高血糖、過体重、たばこ、引きこもり、社会的孤立。こういうのはダメらしい。でも、そんな話、認知症に限らず、心臓や腎臓にもそうでしょう。適切な運動。適切な食事。これは大事。なににって?カラダに対してです。脳もカラダの一部ですね。僕には耳が痛い。そうできない自分がいる。

でね、認知症に特別なものは今はない。体に悪くて認知症にいいものもない。体にいいことは脳にもいいんですよ、きっと。人間はそういうツクリになっている。普通に考えればいいんです。

そんなことではなくて、今は、認知症になってからも「よりよく生きる」ための情報提供をしてほしい。物理的/化学的/生物的な環境のみならず、文化あるいは人と人との関係といった社会的環境が、認知症になってからも生きやすくするものとなってほしい。そういうコンテキストにおいて、メディアには強大な力があると思います。

僕は、やっぱり「人」。人が生きていくうえで役に立つかどうかだと思う。そういう意味で、支持される「新たな文脈」というか、コンセプトメイキングができたらいいね。それでしっかり、大もうけしたら、そのコンセプトはもっと多くの人に信じてもらえる。あっ、いまハードル上げちゃったかな。


サイエンスが研究するべきことは

冨岡 (笑)がんばります。もう一つ、白状しますと、私自身が「いつか認知症になるだろう」と思っていて、そのときに、あるいは、いま認知症になったとしても、「大丈夫だ」と思えるような社会を早くつくりたい。ある意味、自分のためにやっている、という部分もあるんです。

木之下 医者っぽいことを言わせてもらえば、二つある。一つはサイエンスとしての切り口。メタボ対策以外の予防法については、僕は悲観的です。そうではなくて、さきほど、認知症はもの忘れではないと話しました。例えば記憶しづらいのが不便だとして、じゃあ、どういうソリューションがあるのか。これもサイエンスの仕事です。

さらに、記憶力の変化だけでなく、認知症は認識のあり方に様々に影響します。「漢字がばらけるようで、読めなくなる」などと教えてくれた認知症の人もいます。それはどういう体験なのか。下りようとする階段が蛇腹のように見えるとか、衣文掛けの洋服は着られるけど手渡された服は着られないとか。

あるいはレビー小体型のように、幻視に悩む人もいる。たぶん意識レベルの低下が引き起こす現象なんだろうけれど、はっきりしたメカニズムはつかめていない。記憶はどうか、注意はどうか、視空間認知はどうか。僕らは、そういった個人の感覚を他者から見てどう点数化するかなどの他覚的評価になじんでいるけれど、それをさらに人に伝えて工夫を凝らす、そういう問題解決策にまで至るような素材はまだ足りない。そういう五感に生じる変化に対して、つまり体験ですね。サイエンスが研究するべきことはもっとあるし、まだまだ不足している。

このクリニックの診療室の壁は、実は、パレイドリア(対象が実際とは違って知覚されること)が起こりづらいものを選んだし、カレンダーも置いていない。それは、青い字、赤い字が目に飛び込んできていやだという本人の声があったからです。自分じゃ気づけなかった。

もう一つは、社会学的なアプローチで、医療業界としては一番苦手な領域だと思います。たとえば診察の場面において、人としての医者はどう振る舞うべきか。これはなかなか難しい問題がある。以前に比べれば、殴ったり蹴ったりする認知症の本人に対し、簡単に薬を出すのではなく、まずは向き合い方を考えるという方向に、全体として向かいつつある。もっと、そういう方向に伸ばしていかなければならない。それを邪魔する要因もいっぱいあるけどね。


認知症の本人にも「偏見」

冨岡 先生はよく、認知症の苦しさは、認知症そのものの不自由さプラス「視線の病」だとおっしゃっています。周囲の偏見や……

木之下 周囲だけでなく、認知症の本人のなかにも「スティグマ(偏見)」があるんです。うちでも、診断を受けて泣く人がいる。僕は言うんですよ、「泣いてる場合じゃない、人生は続くぞ。認知症になったからって、不自由かもしれないけれど、不幸でもないし、ましてや人間が壊れるわけじゃないぞ」と。「えっ!」という反応が多いです。

一般的に医療は、予防、回復、維持、この三つで成り立つんじゃないかと僕は思っています。でも認知症では、これが全部だめなわけです。じゃあ、4番目はなんだと。ないな……と思っていたんだけど、最近の僕なりの答えは、等身大のその人の姿を伝えるということ。それから予後、これは、未来の等身大の自分を予測すること。

認知症そのものは痛くもかゆくもない。ましては不幸の始まりでもない。あっ、「認知症になったらわからなくなるから幸せよね」と聞いたこともあるけれど、そんなはずもない。あと「もうずいぶん年取っているから、ボケてもいいんだよ」など。人間って、年取れば感じ方が鈍くなるのか? 多分、それもうそでしょうね。年取れば、自分の生物学的な老いも体験するし、近しい人々の死別もあるしね。 認知症になってからも人生は続きます。だから過大でも過小でもない、自分自身をまず見つめたらどうだろう。診察によって、よりよく生きるヒントが見えてくれば至高の喜びですね。

冨岡 本人にしてみれば、自分にいま、何が起きているのかを、医学の視点から教えてもらえる。

木之下 そうそうそう、知りたいでしょ。それに知っておいた方がいいこともある。ココナツオイルを飲み過ぎれば、認知症にもなって、ついで僕みたいなメタボにもなるかもしれませんとかね(笑)

冨岡 よかった、医療の敗北ではないんですね。

木之下 医療にできるとしたらそれだよね。本人が、人生の「主体者」として生きていくためのお手伝いをする、かなぁ。まだ「かなぁ」という段階だけど。これはある意味、医療の本来あるべき姿だと思うんです。そんな大それた目標設定はしている。でもどこまでできているかは、自分自身についても反省しかない。

冨岡 そういえば、お話の冒頭で、「医療を本来の姿に戻すべきだ」とおっしゃっていました。

木之下 そういうこと。でもさあ、このインタビュー、だいぶあちこち話が飛んだぞ。どうやってまとめるの? インタビューされる側、する側に新たな、かけがえのない関係性が生まれていれば、僕はそれでいいんだけど。さ、二次会行こうぜ。


プロフィール

木之下徹(きのした・とおる)さん
1962年生まれ。86年東京大医学部保健学科卒、96年山梨医科大卒業。2001年から東京都品川区で認知症の在宅医療に取り組む。14年、認知症や軽度認知障害が気になる人の外来クリニックとして、のぞみメモリ―クリニック(MRIあり)を開院した。 白衣は着ない。少し……ぽっちゃりしている。

冨岡史穂(とみおか・しほ)プロフィール
なかまぁる編集長。1974年生まれ。99年朝日新聞社入社。宇都宮、長野での記者「修行」を経て、04年から主に基礎科学、医療分野を取材。朝刊連載「患者を生きる」などを担当した。気がつけばヒマラヤ山脈、なぜか炎天の離島と、体力系の取材経験もわりと多い。

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愛煙家は認めよう、けれどタバコ休憩が生んだ「喫煙貴族」は許せない

愛煙家は認めよう、けれどタバコ休憩が生んだ「喫煙貴族」は許せない
常見陽平(千葉商科大学国際教養学部専任講師)
 39歳の若さで脳腫瘍により亡くなった父は愛煙家だった。実にかっこよくタバコを吸う大人だった。カートン買いが普通だった。
 寝たきりになる前は、選挙速報があるたびに大量のタバコを用意し、かじりついて開票結果を見ていた。歴史学者の父は、病室でも洋書をめくりながらタバコとコーヒーを嗜(たしな)んでいた。危篤状態になり、集中治療室に入ってからも「タバコが吸いたい」と言った。
 同業の母も喫煙者で、63歳のときに一度体調を崩すまで吸っていた。もう禁煙して10年になる。洋書をめくり、タバコとコーヒーを嗜(たしな)む両親を見て育った。
 さらに、祖父は、日本たばこ産業(JT)の前身である日本専売公社の職員だった。戦前の樺太(当時)でタバコを売っていたこともあるそうだ。実家のアルバムには「ピース」の缶を持って地方紙に載っている記事がスクラップされている。
 このような生粋の「タバコ家系」で育ったにも関わらず、私は喫煙者ではない。ただ、嫌煙原理主義者ではない。
 嫌煙団体の皆さんはがっかりするかもしれないが、タバコを吸う人は「かっこいい」と思う方だ。例えば、2013年に宮崎駿監督の映画『風立ちぬ』が公開され、主人公が喫煙することについて抗議の声が上がったが、私はそのような声に疑問を持った。
 喫煙する権利は認めなくてはならない。喫煙は文化でもある。言うまでもなく、産業でもある。
 しかし、「タバコ休憩」だけは納得がいかないのだ。なぜ喫煙者だけが、1時間に10分程度休むことができるのか。
 タバコ一家に育ったのにも関わらず、タバコ休憩批判を展開するのは、何より育ててくれた家族に対する忘恩的な行為ともいえるだろう。喫煙者からすると、その気持ちなど歯牙にもかけぬ傲慢(ごうまん)な言動に思えるかもしれない。
 しかし、今ここで立ち上がらないならば、人類滅亡の危機さえ招くことを直覚し、私は重大な決意のもと、この檄を叩きつける。たとえ、孤立無援になろうとも、この「タバコ休憩」批判だけは、非妥協的に主張しなくてはならないのだ。ルビコン川を渡るほどの強い決意で、同様の疑問を持った同志たちに勇躍決起することを呼びかけるとともに、日本の労働社会における休憩のあり方について警鐘を乱打したい。
 大学卒業後、15年間会社員をした。そのころからずっと喫煙者の「タバコ休憩」特権が謎だった。なぜ、喫煙者だけ1時間に10分程度、喫煙所に消えていくのかと。
 仮に、勤務時間が1日7時間半だとすると、このペースで休憩をとると、1日あたりの休憩時間は、昼休みの1時間にプラスして、もう1時間強も休憩をとっていることになる。これは不公平ではないか。
 同じ人間なのに、休憩時間が長いのはなぜか。この不公平、不平等を断罪したい。満腔(まんこう)の怒りを叩きつけたい事案である。
 しかも、この喫煙所にはコストがかかる。分煙にどこまで力を入れるかにもよるが、個室による分煙を行う場合は、スペースの確保だけでなく、煙やニオイが喫煙スペースにこもったり、非喫煙スペースに漏れたりしないように、給気口や排気口など、一定の気流が確保できる換気設備の設置が必要となる。
 喫煙席などの上部に排気設備を設置して、煙が周囲に広がる前に、屋外へ排気する局所排気による分煙も同様にコストがかかる。メンテナンスにもコストがかかることは言うまでもない。
 喫煙者のために、いつの間にか投資が行われているのだ。喫煙者が減る中、果たして、この投資分のリターンはあるのだろうか。
 しかも、この喫煙所は「サロン化」する。プラスの側面で捉えると、年次・役職や部門を超える交流が行われる。一方で、非喫煙者は排除される。以前の職場では、役職者に喫煙者が多く、その場で決めたことが非喫煙者に共有されないなどのコミュニケーション上のトラブルも発生していた。
 自分たちだけ非喫煙者よりも多く休憩をとり、会社から設備の投資も受ける。自分たちだけのコミュニティーをつくる。いわば、彼らは「喫煙貴族」ではないか。
 このような社内格差を断じて許してはならない。喫煙エゴイズムに屈してはならない。
 もちろん、私のような小市民に、赤々と怒りの炎を燃やされても、迷惑だと感じる喫煙者もいるだろう。「タバコ休憩」は喫煙者が作り出したものとは必ずしも言えない。分煙化の流れの副産物だと言えるだろう。つまり、分煙の徹底が進んだがゆえに広がったものだと私は見ている。
 やや自分語りで恐縮ではあるが、私が会社員になった1990年代後半は、営業のフロアでは喫煙しながら仕事をするのが普通だった。営業会議などの際は、会議室は煙だらけになり、吸い殻が山のように積まれる。
 灰皿は時に凶器にもなった。灰皿を投げて威嚇する上司もいた。相手に当たらないように、しかもビジュアル的に派手になるように、投げ方にも工夫が感じられた。体に当たらなくても、すでにパワハラであることは言うまでもない。
 ただ、いずれにせよ、社内において、結果として「喫煙貴族」が誕生していることについて、われわれは虚心に直視しなくてはならない。非喫煙者たちは「喫煙貴族」と比べて、飛躍的に労働強度が増している可能性があることに気づかなくてはならない。このような策動の貫徹など、絶対に許してはならないのだ。
 「喫煙貴族」への怒りは燎原(りょうげん)の火のように燃え広がっている。ただ、誤解なきように言うが、私はこのような不公平な状態を「喫煙貴族」と呼んでいるわけであって、喫煙者を否定するわけではない。最近、出産した前田敦子の名セリフ風に言うならば、タバコ休憩を嫌いになったものの、喫煙者が嫌いになったわけではない。
 人は「喫煙貴族」に生まれるのではない。「喫煙貴族」になるのである。彼らは社会の変化の中で生まれたものだとも言えるのだ。
 この日和見的な姿勢は禁煙原理主義者から嫌われそうだし、日和見的な姿勢が糾弾されそうだが、私は権利としての喫煙、文化としての喫煙を否定してはいけないと考えるのだ。
 ただ、喫煙者が結果として、非喫煙者よりも職場で休む機会が多いと感じること、さらには喫煙者に企業から予算が投入されてしまっていることに憤慨しているのである。この分煙化の予算は、誰のためのものかという議論はあるだろうが。
 この喫煙者と非喫煙者の断絶、分断とも言える状態、社内での冷戦状態への解決策は「多様な休憩を認めること」ではないか。昼休みの60分の他に、結果として取ってしまっている「タバコ休憩」だけでなく「カフェ休憩」「スイーツ休憩」「おしゃべり休憩」「スポーツ休憩」「読書休憩」など多様な休憩を認めるべきである。また、喫煙スペース以外にも設備投資を行うべきだ。
 すでに日本企業においても、イスラム教徒などのために、礼拝室を設け、その時間は抜けることを容認するなどの配慮が進んでいる。これは信仰のためである。さまざまな理由から、職場を抜けて休むこと、休むだけではなく、何かに取り組むことを容認する風土をつくりたい。
 これは「休み方改革」とも言えるものだ。すでに「働き方改革」の一環として、1時間単位で有給休暇をとることができる企業、1日の労働時間を見直す企業などが出現している。この「喫煙者以外にも自由な休憩を」というのは、今すぐ取り組むべきことではないか。
 時代は、売り手市場を通り越して「採用氷河期」である。人材の獲得、定着のためには労働環境の改善が必要だ。非喫煙者への休憩の拡大、休み方の多様化もその一環として考えたい。
 もうすぐ新時代が始まる。新時代を「休み方革命」の時代とするために、抜本的改善を勝ち取り、乾坤一擲(けんこんいってき)、全力を振り絞って奮闘するのでなければならないのだ。平成は喫煙者にとっても、非喫煙者にとっても「暗黒の時代」だった。喫煙者は肩身の狭い思いをし、非喫煙者は不公平な思いをする。
 しかし、「暗黒の時代」とは決して「絶望の時代」を意味しない。どん底の底が破れるときに、光まばゆい世界が開けるのだ。
 この国の未来を考えた場合、喫煙者と非喫煙者の対立など不毛である。あたかも、政治における左右の対立のように矮小(わいしょう)化、プロレス化してはならない。ヘビースモーカーの両親から生まれた私が、非喫煙者として円満な親子関係を築けたように、人はきっと分かり合える。
 そのために、分煙化推進の副産物である「喫煙貴族」のあり方について見直し、非喫煙者も時間的にも投資額的にも報われる輝かしい未来を作らなくてはならない。非喫煙者の休む権利を勝ち取るために、前進を勝ち取るのだ。

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健康被害指摘で若者は敬遠 ミャンマー、伝統のかみたばこ「クンヤ」

健康被害指摘で若者は敬遠 ミャンマー、伝統のかみたばこ「クンヤ」
2019.3.19 05:29

 ミャンマーの街角のあちこちで、血のような赤い唾液を路上に吐き出す人の姿を見かける。もぐもぐと口にしているのは「クンヤ」と呼ばれる伝統のかみたばこ。健康に有害だとか歯が赤く染まるとかの批判も多いが、庶民にとっては人気の嗜好(しこう)品だ。

 「1日中絶えずかんでいる。頭がさえ、活動的にもなれる」。最大都市ヤンゴンにあるクンヤを売る露店前で、建設作業員、エナイさんが赤い歯を見せて笑った。

 クンヤは、ヤシ科の植物ビンロウの実やタバコの葉、香辛料などを、水に溶いた石灰を塗ったキンマと呼ばれるコショウ科の植物の葉で包み込んだもの。口に入れてかむと、舌がひりひりしてきて、葉に包んだ実などの成分が混ざり、唾液が赤くなる。口の中には清涼感が広がり、酔った感じにもなる。たまった唾液は路上などに吐き出す。

 1個40チャット(約3円)と手頃な値段。苦みが強いものから甘みのあるものまで、個人の好みに合わせた配合も可能。

 女性店主ティン・ティン・モウさんの露店では、アルコールとはちみつ、ライムを混ぜた中に浸したタバコの葉を使って、ほんのりと甘みを出す。

 ミャンマー保健省の2017年調査によると、15歳以上の男女の43.2%がクンヤを愛好するが、発がん性も指摘されている。政府は同年「禁クンヤ」キャンペーンを実施し、口腔(こうくう)がんの原因となるクンヤをやめるよう、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が演説で訴えたほどだ。

 常用すると歯が赤くなることや、唾液を吐く汚いイメージが原因で、欧米文化の影響が強まるヤンゴンなど都市部を中心に、敬遠する若者は少しずつ増えているようだ。(ヤンゴン 共同)

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ヨルダン王女、がん征圧運動に身を投じる きっかけは一命取りとめた息子

ヨルダン王女、がん征圧運動に身を投じる きっかけは一命取りとめた息子

https://globe.asahi.com/article/12200517

2019.03.16

UICCは1993年に設立。ウエブサイトによると、現在、約160カ国、1000以上の団体が参加している。がん対策の組織や専門家、ボランティア団体が国をまたいで連携し、がん征圧のために国際会議や政策提言、世界対がんデーでのイベントやキャンペーンを展開している。日本からは国立がんセンター、各種のがん学会、病院、研究基金など約30団体がメンバーに名前を連ねている。

ディナ王女はアラブの王族に生まれた。英国の大学に進み、国際金融学を学んだという。1992年、ヨルダンの王室ハーシム家のミルアド王子と結婚、一女二男の母親でもある。ミルアド王子はヨルダン政界の要職を務める。王子の兄、ザイド王子は駐米大使や国連大使、国連高等人権弁務官を務めた。

ディナ王女ががん問題について取り組むきっかけは1997年。幼かった次男ががんになったことに始まった。具合が悪いと訴える息子を病院に連れて行くと、白血病であることがわかった。「途方に暮れました。当時のヨルダンには、効果的な治療を受ける施設はなく、がんは不治の病であると考えられていましたから」

ディナ王女_2

治療のために渡英。最終的には米国で骨髄移植の手術を受け、一命をとりとめる。しかし、とこう語る。「息子がこのような治療を受けることができたのは、私たちが王族だからです。ふつうの家庭に生まれたら治療を受けることはできませんでした」。恵まれた立場にいる人間だからこそ、やらなくてはいけないことがある。そう思ったディナ王女は、自国の遅れたがん治療の改革に乗り出した。

ヨルダンのがん医療センターの運営をサポート。資金調達に奔走し、ガバナンスシステムの改革に着手、がん治療の水準を引き上げた。その結果、20年足らずで、同センターは中東でもトップクラスのがん治療が受けられる医療施設に変貌した。現在、他のアラブ諸国など国外からも多数のがん患者が治療を受けに来ているという。一方、同国の乳がんプログラムの名誉会長にも就任し、予防、検診に力を入れた。

ディナ王女_3

■だれもが治療を受けられる世界に

「私は王族に身を置いているからこそ、社会や世界が不平等であることを痛感している」。そう話すディナ王女は、ヨルダンから世界に舞台を移し、UICCが目標に掲げる「トリートメント・フォー・オール」、誰もが治療を受けられる世界の実現に取り組む。だが、がんの問題は国や経済的格差によって治療の選択肢が限られるという問題だけではないとも警告する。

日本でもがん治療薬「オプジーボ」の薬価が高額であると問題になったように、がん治療の進歩とともに社会の負担も増大している。がんを患うことで職を失い、貧困に陥る人も多い。がんはコストの面から社会や国をもむしばんでいくのだ。では、私たちはどうがんと向き合えばいいのか。ディナ王女は治療も重要だが、予防に力を入れる取り組みが必要だと説く。「もっとも大切なのはがんにならないこと。予防に投資した方が、社会が受けるリターンは大きい」

ディナ王女_4

アラブ系初の会長として、中東で広まっている水たばこの問題にも関心を示す。水たばこは煙が水を通ることから健康被害が少ない印象があり、米国や日本の若い世代にも喫煙者が増えている。しかし、2007年の世界保健機関(WHO)の報告では、時間をかけて吸うので、1回の喫煙で吸い込む煙の総量は紙たばこよりもはるかに多いと指摘されている。「正しい知識が普及していない。健康被害が心配です」。先進国から締めだされたたばこ業界があらたな市場を求め経済力が低い国に進出しているのも心配だという。

がんの予防は、国連が採択した持続可能な開発目標(SDGs)にある貧困の撲滅、健康・福祉の推進に合致している。「活動のために、今後も王女という肩書を最大限に利用したい」。世界を飛び回りながら、各国の首脳や要人にがん対策の重要性を説明しているという。取材が終わると、「この中でたばこを吸っている人はいる?絶対に吸ってはダメよ。すぐにやめてね」。そういって足早に次の会合に向かった。王女の戦いは続く。

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「ポイ捨て」タバコが「飲料水を汚染」する?

「ポイ捨て」タバコが「飲料水を汚染」する?

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190318-00118598/

石田雅彦  | ライター、編集者 3/18(月) 8:00

 道を歩いていると、ポイ捨てされたタバコの吸い殻をよく見かける。街の美観を損ね、清掃費用がかかるだけではなく、タバコの吸い殻自体に強い毒性があり、最近になって環境への負荷が問題視されるようになってきた。地球環境に対するタバコの吸い殻汚染はどれくらい深刻なのだろうか。

土星まで届くタバコの吸い殻

 世界では毎日、約9億3300万人がタバコを吸っている。地球人口の増加率は、喫煙率が下がってきていてもそれを凌駕し、特に途上国で喫煙者の実数が増え続けている(※1)。

 タバコがポイ捨てされる数はどのくらいだろう。毎年、世界では約6兆個のタバコの吸い殻が生まれ、そのうちの4兆5000億個がポイ捨てされ、タバコの吸い殻やタバコ由来の廃棄物は、世界の海岸で清掃された総廃棄物19~38%と見積もられている(※2)。

 フィルターの長さを3センチとして4兆5000億個を並べると、地球から土星までの距離に相当する。1年のタバコ生産量の3/4が吸い殻としてポイ捨てされているわけだから、年間(2017)の販売数量が1455億本の日本の場合、約1091億本がポイ捨てされていることになる。

 タバコの吸い殻は主にタバコ葉の部分とフィルター部分に分けられる。環境中に捨てられた場合、雨水で濡れたり河川に存在中、タバコ葉の部分は分解され、フィルター部分と切り離されることが多い。

 フィルター部分は、そのままの形で環境中に存在し続ける。タバコのフィルターはどれくらい長く環境中に残存するのだろうか。ある研究によれば、フィルターは2年経っても38%ほどしか分解されず、素材にもよるが完全に分解されるまでには2.3~13年ほどかかるようだ(※3)。

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ポイ捨てタバコは、雨が降ると下水溝へ流れ、河川から海へたどり着く。その過程で汚染をまき散らし、海を汚すわけだ。図作成筆者

環境を汚染するタバコの吸い殻

 こうしてポイ捨てされたタバコの吸い殻だが、タバコ自体に健康への害があるように、廃棄物には毒性の物質が濃縮されていると予測される。

 信州大学の研究グループが調べたところ、ポイ捨てタバコ吸い殻から、ニコチンのほか、ヒ素、鉛、銅、クロム、カドミウム、発がん性物質を含む多環芳香族炭化水素が検出された(※4)。

 この研究調査では、大学周辺の道路(3.2kmの周回)を歩き、ポイ捨てゴミの分布地図を作成して1ヶ月間の1km当たりに採取されたポイ捨てタバコのゴミから何mgの汚染物質が検出されるかを溶出試験などで調べた(※5)。つまり、上記のヒ素、ニコチン、重金属類、多環芳香族炭化水素は、1ヶ月という期間、1kmの距離で採取されたものからの有害物質の総量ということになる。

 タバコ由来の毒性物質で、ニコチンや重金属類、多環芳香族炭化水素が出るのは予想できるが、この中では特にヒ素が重要だろう。ヒ素は改めて言うまでもなく猛毒の物質で、数多くの薬害や殺人事件にも登場することで広く知られている。

 この調査研究の溶出試験では、環境基準(0.01mg/L以下であること)以上の0.041mg/Lという量のヒ素が出ている。また、ポイ捨てされたタバコの吸い殻の重金属類の含有量としては、1ヶ月間の1km当たりカドミウム0.02mg、銅1.7mg、鉛0.59mg、クロム0.15mg、ヒ素0.81mgが検出された。

 紙巻きタバコにヒ素が含まれているのは確かだが(※6)、これだけ多くの量が検出されるのはどうしてだろう。

 研究を主導した信州大学の森脇洋教授もヒ素が検出されたのは意外だったという。その理由について、タバコの吸い殻には灰が多く混ざっており、灰を水に混ぜると水はpHが高くなる。pHが高くなると、ヒ素が溶出しやすくなり、タバコ中の微量成分であるヒ素が検出されたのではないかと考えている。

 研究結果の中のニコチン(3.8mg/L)は、明らかにタバコ由来の成分だろう。ニコチンも生物にとって有害な物質であり、タバコの吸い殻から環境中へ拡散する危険性がある。多環芳香族炭化水素も平均0.032mg(1ヶ月/1kmあたり)検出されたが、道路脇の土壌から検出された多環芳香族炭化水素はタバコの吸い殻由来かどうかはっきりしなかった。

 森脇教授は、タバコのポイ捨ては、行為としては小さな不法投棄だが、それが積み重なれば環境汚染につながる問題になる可能性があると考えている。ただし、ポイ捨てゴミが現状でどれだけ環境に悪影響を及ぼしているかという点について、さらなる研究が必要だという。

 この研究では、ポイ捨てゴミ分布地図を作成しているが、同じような地図を各地で作成し、ポイ捨てゴミが多い箇所でなぜポイ捨てが多くなるのかその原因を探ることで、ポイ捨ての多い地点に灰皿やゴミ箱の設置を重点的に行えば、この問題に対して効率いい対策ができるのではないかという。

飲料水がニコチンで汚染される?

 タバコの吸い殻やフィルターの毒性について調べた研究もある(※7)。米国のサンディエゴ州立大学などの研究グループは、タバコを吸っていないフィルター単独、タバコを吸った後のフィルター単独、タバコを吸った後のタバコ葉とフィルターでそれぞれ魚(※8)を使って影響を調べた。

 各種の溶出液中に2種類の魚を20匹入れ、48時間後の生存率を比べたところ、いずれでも毒性が表れ、1L当たりの吸い殻の数が増えるほど生存率が悪くなった。特に、タバコを吸わない単なるフィルター単独でも毒性があったことが驚きだ。

 また、ドイツのベルリンでタバコの吸い殻を採取し、ニコチンの濃度と毒性を調べた研究もある(※9)。ベルリン工科大学の研究グループは、雨が降った後、水たまりにおけるタバコの吸い殻からのニコチンの溶出や降雨によってタバコの吸い殻がどのように移動するかを調べた。

 その結果、降雨による水たまりにはタバコの吸い殻由来のニコチンが27分で半分の量という具合に急速に溶出し、1L当たり2.5mgの濃度となった。研究グループは、たった1本のタバコの吸い殻が1000Lもの水を生態系への影響がないとされる濃度(予測無影響濃度、Predicted No Effect Concentration、PNEC)を超える値まで汚染する危険性があるという。

 筆者は、タバコの吸い殻問題についてタバコ会社3社(※10)に対し、質問をした。回答を得られたのはフィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)のみだった。

 同社によれば「たばこフィルターは、木材セルロースから作られるセルロースアセテートでできています。自然環境にもよりますが、フィルターの分解速度は1ヵ月から15年かかると言われています。その過程で、残留物が土壌に染み出したり、分解途中の吸殻を動物が間違って食べたりするリスクがあるため、吸殻をむやみに捨てることをやめ、 成人喫煙者の方は、責任をもって処理する必要があると考えています」とのことだった。

 また、タバコの吸い殻で最近増えている加熱式タバコのアイコス(IQOS)に使用されているスティックのフィルターについても質問した。

 同社によると「ヒートスティックのフィルターの一部には、バイオポリマーフィルムフィルター(サトウキビやデンプンから得られた世界で最も広範な生体高分子の一つであるポリ乳酸で作られている)を採用し、エアロゾル(蒸気)から余分な水蒸気を取り除き、エアロゾル(蒸気)の温度を低下させています。PMIによってその使用の適合性について評価され、IQOS使用中にバイオポリマーフィルムから放出される有害性成分物質は特定されませんでした。いずれにしても、ポイ捨ての防止は重要と捉え、喫煙者へのコミュニケーションを通じて、気づきや行動変容を促す啓発活動の二つの側面から働きかけることが、重要であると捉え、今後もマナー啓発活動に取り組んでいきます」とのことだった。

 誠実に回答をいただいたPMIには感謝するが、なにげなく捨てられたタバコの吸い殻1本が我々の飲料水を汚染し、環境へ大きな悪影響を与えているのだ。約1091億本がポイ捨てされているかもしれない日本の飲料水、そして環境は大丈夫なのだろうか。

※1:GBD 2015 Tobacco Collaborators, "Smoking prevalence and attributable disease burden in 195 countries and territories, 1990-2015: a systematic analysis from the Global Burden of Disease Study 2015" THE LANCET, Vol.389, Issue10082, 1885-1906, 2017

※2:Tohmas E. Novotny, et al., "Tobacco Product Waste: An Environmental Approach to Reduce Tobacco Consumption." Current Environmental Health Reports, Vol.1, Issue3, 208-216, 2014

※3-1:Giuliano Bonanomi, et al., "Cigarette Butt Decomposition and Associated Chemical Changes Assessed by 13C CPMAS NMR." PLOS ONE, doi.org/10.1371/journal.pone.0117393, 2015

※3-2:Francois-Xavier Joly, et al., "Comparison of cellulose vs. plastic cigarette filter decomposition under distinct disposal environments." Waste Management, Vol.72, 349-353, 2018

※4:Hiroshi Moriwaki, et al., "Waste on the roadside, ‘poi-sute’ waste: Its distribution and elution potential of pollutants into environment." Waste Management, Vol.29, Issue3, 1192-1197, 2009

※5:溶出試験とは、試料を水と混ぜて固形分をろ過により取り除き、得られた液を分析する試験。分析には、ヒ素、鉛、カドミウムについては誘導結合プラズマ発光分析、ニコチンについては液体クロマトグラフ質量分析、分離モードはLC、HPLC、多環芳香族炭化水素(PAH)についてはHiroshi Moriwaki, et al., "Historical trends of polycyclic aromatic hydrocarbons in the reservoir sediment core at Osaka." Atmospheric Environment, Vol.39, Issue6, 1019-1025, 2005の手法を用いた

※6:J.-J. Piade, et al., "Differences in cadmium transfer from tobacco to cigarette smoke, compared to arsenic or lead." Toxicology Reports, Vol.2, 12-26, 2015

※7:Elli Slaughter, et al., "Toxicity of cigarette butts, and their chemical components, to marine and freshwater fish." Tobacco Control, Vol.20, Suppl1, i25-i29, 2011

※8:海洋性のイワシの仲間「Atherinops affinis」と淡水性のコイの仲間「Pimephales promelas」

※9:Amy L. Roder Green, et al., "Littered cigarette butts as a source of nicotine in urban waters." Journal of Hydrology, Vol.519, 3466-3474, 2014

※10:日本たばこ産業(JT)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)

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肺がんや肺炎の兆候、2週間咳が止まらなかったら要注意

肺がんや肺炎の兆候、2週間咳が止まらなかったら要注意

http://news.livedoor.com/article/detail/16075876/

2019年2月26日 7時0分 NEWSポストセブン

「母の口臭が、急にキツくなったんです。ふと不安になり、病院に連れて行ったら、胃がんが見つかりました」。これは、医療ジャーナリスト・村上和巳さんのケースだ。

 がんは早期発見、早期治療が大原則。日常の“ささいな異変”に気づくかどうか、それが生死の分かれ目になる。

 大腸がんに続き、女性のがん死亡率2位である肺がん。たばこの影響が大きいといわれるが、受動喫煙でもリスクは高まるゆえ、非喫煙者でも油断はできない。

「肺がんはステージIならば、3年生存率は約88%。充分助かる可能性があります。しかし、早期は自覚症状があまりなく、発見しづらいのが難点です。だからこそ、小さなサインを見逃してはなりません」(村上さん)

 ポイントは「咳」だ。

「自身に喫煙歴があったり、家族が喫煙者で受動喫煙していたりする場合は、特に“止まらない咳”に注意した方がいいです」(村上さん)

 池袋大谷クリニック院長で呼吸器内科専門の大谷義夫医師は、「咳が続いたら病院に行ってほしい」と話す。

「風邪が原因の咳ならば、長くても10日ほどで治ります。2週間以上続いたら、がんに限らず何らかの病気を疑った方がいい。咳ぜんそくや結核、肺炎ということもありえます。長引く咳が、風邪によるものなのか、がんによるものなのか、検査をしなければ私たち医師にも判断がつきません」

 肺がんである場合、咳や痰に血が混じることもある。東京ミッドタウンクリニックの森山紀之医師はこう言う。

「肺がんの場合は動脈から出血するので、長引く咳に加え、痰にピンク色に近い鮮血が混じる。肺がんは早期では症状が出にくいものの、気管支のあたりに腫瘍ができた場合、気管支炎や肺炎の症状が出て病院にかかったところ、早期の肺がんが見つかったというケースもあります。咳が出てから病院に来ても充分に助かるからこそ、異変に気がついたらすぐに対処することが重要です」

 自ら異変に気がついて検査を受けても、画像診断で見落とされてしまえば元も子もない。大谷さんは「咳が長引く際には呼吸器学会専門医の受診をおすすめします」と話す。

「肺がんは早期発見で根治の可能性が高まるため、検診を受けることが重要です。2人以上の医師が読影をする人間ドックや病院が理想です。また、検査の種類は胸部X線検査よりもCT検診の方が肺がんを見つけやすいとされ、アメリカでは年齢と喫煙歴に応じてCT検診が推奨されています。ただしCTには胸部X線より被ばく量が多いという欠点がある。検診施設に相談し、必要に応じた検査を受けるといいでしょう」(大谷さん)

※女性セブン2019年3月7日号

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タバコ「吸い殻」は街中「ポイ捨て」から海へたどり着く

タバコ「吸い殻」は街中「ポイ捨て」から海へたどり着く

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190303-00116792/

石田雅彦  | ライター、編集者 3/3(日) 12:46

 タバコの吸い殻のポイ捨ては長く社会問題になってきたが、単に美観や清掃費用の問題だけでなく、環境へ有害物質を大量に放出する汚染源としても重要だ。喫煙者は気軽に吸い殻をポイ捨てするが、それは海へたどり着き、有害物質は生態系で濃縮されてやがて我々の身体の中へ戻ってくる。

日本でも最も楽しいゴミ拾い

 マイクロプラスチックや太平洋の「ゴミ大陸」、シャチの脂肪へ蓄積されているPCB(ポリ塩化ビフェニール)が話題になり、海の汚染が再び注目されるようになってきた。海に囲まれ、海岸線の長い日本では、行政が清掃活動を働きかけ、またボランティアの団体が各地にでき、海をキレイにする運動も活発だ。

 神奈川県・江ノ島「NPO法人 海さくら」は、小さい頃から江ノ島と親しんできた古澤純一郎代表が2005年に始めた活動で「タツノオトシゴが帰ってくる江ノ島」「日本で最も楽しいゴミ拾い」をコンセプトに月1回、有志が集まって海岸のゴミ拾いをしている。活動は古澤代表が一人から始め、今では子ども連れや若い世代を中心にリピーターを含めて100~150人が参加するという。

 海さくらは、誰でも参加でき、途中で江ノ島観光に切り替えても大丈夫という自由度と多種多様なイベントを企画する楽しさが特徴だ。例えば、3分間でタバコの吸い殻を何本、拾うことができるかを競う「タバコフィルター選手権」には子ども連れも多く参加する。

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タバコフィルター選手権の様子。今回は小さなプラスチック片も含めた。1位106個(タバコ22個)、2位97個、3位60個という結果で、1位は藤沢に住む40代の母親と7歳の娘さん。「プラゴミや吸い殻は拾い始めるときりがないが、少しでもキレイになった海を見ていると気持ちがいい」と1年半くらい前から毎回参加しているという。写真撮影筆者

 参加者にはリピーターも多く、スタンプを集めると特製のTシャツやトング(ゴミを拾う挟み)などがプレゼントされる。タバコフィルター選手権で1位だった母娘も連続参加を表され、1位の商品以外にTシャツをもらっていた。

 海さくらの活動には若い世代の参加者も多い。初参加だという地元の女子高生2人組は「マイクロプラスチックの問題にショックを受け、なんとかしなければと思い立って参加した」という。

 また、男女カップルでの参加も目立った。平塚在住の30代の男性は4回目の参加、知り合いの藤沢在住の20代女性を誘った。今回で2回目というのは台湾から来日1年半の30代の女性。50代の男性を誘って参加していた。

街のゴミが海を汚す

 高校2年生という男子は、最近付き合い始めたという彼女さんと2回目の参加。「冬の時期は雨が少なく、街のゴミが流されてきにくい季節なので、海岸にゴミが目立たない」といっていた。

 この男子高生がいうように、古澤代表は「海岸ゴミの7~8割は街からやってくる」と説明する。雨が降ると街のゴミが下水へ流れ、河川を通じて海へたどり着く。雨が多く降った後、海岸には多くのゴミが漂着するが、タバコの吸い殻が最も多く、驚くほどの量になるという。

 古澤代表は「アルミ缶のプルタブが一体化してから、海のプルタブ・ゴミは確実に減った。タバコの吸い殻も企業努力と工夫でなんとかできるのではないか」という。また、海さくらはタバコ・フィルターのリサイクル活動にも参加している。

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ゴミ拾い活動の後、タバコの吸い殻を手にして説明する海さくらの古澤代表。2011年には江ノ島のゴミを象徴するタバコのフィルターを集めてカヌーを作り、街から海へのルートをたどるドキュメンタリー映画『あなたの心が流れる先に』を製作し、タバコの吸い殻を含めた街のゴミを少なくすることが海をきれいにすることを広めている。古澤代表の後ろに並ぶイケメン集団は、6人組の男性外国人モデル・グループ「アセバウンド」の面々。海さくらの活動に共感し、毎回、ゴミ拾いに参加している。写真撮影筆者

 筆者も海さくらでの取材とは別に鎌倉の由比ヶ浜でゴミ拾いをしたが、とにかく細かいプラスチック片とタバコの吸い殻の多さには辟易した。どこで誰が使い、元はどんな物体だったのかわからないプラスチック片に比べ、釣りのルアーなどの漁具とともにタバコの吸い殻は誰が使ってどの会社が作っているのかよくわかる。

 日本では、JT(日本たばこ産業)とフィリップモリスジャパン、ブリティッシュアメリカンタバコの3社しかタバコを製造販売していない。つまり、タバコの吸い殻を作り出しているのは、これら3社のタバコ会社であり、喫煙者のポイ捨てに責任を転嫁しているというわけだ。

タバコ・ゴミは半分以上

 海のゴミに占める、タバコの吸い殻を含めたタバコ関係のゴミの量は半端ない。

 海さくらと海と日本PROJECT(日本財団)、渋谷区、グリーンバードが主催する「海のピンチは街が救う」のイベントでは、2018年6月17日に湘南で、7月14日に渋谷でゴミ拾いを実施した。湘南のイベントで回収されたタバコ関係のゴミは個数として半分以上になる。

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海さくら、海と日本PROJECT(日本財団)などが主催する「海のピンチは街が救う」イベント(2018/6/17)で回収されたゴミの種類と割合。資料提供:NPO法人海さくら

 千葉市の千葉ポートパークで海岸清掃のボランティア活動をしている「かもめのクリーン隊」の谷口優子代表も「他のゴミは減っているし、喫煙率も下がっているのに、なぜかタバコの吸い殻は減らない」という。

 活動を続けてきた10年間で人々の意識が変化したせいか、ゴミの量はかなり減ったが、タバコの吸い殻は近くの岸壁の釣り人や堰堤にやってきた喫煙者がポイ捨てするものも多く、減ったという実感はあまりない。実際にゴミの数と量を分析したところ、タバコ関係のゴミがダントツで1位だった。

 千葉県の東京湾岸は世界でも最長規模の人工海岸線で、千葉港ポートパークも人工の砂浜だ。海水浴はできないが、干満の差が激しく干潟が出現するので潮干狩りシーズンには観光客でにぎわう。谷口代表は「潮干狩り後には客が残したゴミがすごい量になる」という。また、東京湾内のゴミは回遊し、千葉には対岸の横浜や横須賀のゴミもやってくる。

 日本貝類学会や漂着物学会の会員でもある谷口代表は「海氷面に漂うマイクロプラスチックは、小型の魚類やクリオネなどが補食する浮遊性巻き貝によく似ている。生態系に与える影響が心配だ」という。

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かめものクリーン隊の皆さん。千葉市在住の谷口優子代表が10年前から始めた活動。奇数月の30日に主にHPと口コミで有志が集まり、人工海岸の千葉ポートパークでゴミ拾いをしている。写真撮影筆者

想像力の問題か

 街のゴミでもタバコの吸い殻は多い。筆者は実際に近所を60分ほど散歩しがてらゴミを拾ってみた。すると3/4以上がタバコの吸い殻だった。アイコスやグロー、プルーム・テックなどの加熱式タバコの吸い殻も混じる。プルーム・テックの吸い口はプラスチック製なので、タバコの吸い殻汚染とともにプラスチック汚染も生じさせる危険性がある。

 喫煙者は、なぜか道ばたの側溝をめがけてポイ捨てする。筆者もタバコを吸っていた頃は、なにげなく吸い殻を捨てたこともあった。今では深く反省しているが、喫煙者にとって吸い殻は早く身辺から遠ざけたい「汚物」であり、タバコを吸っている自分の合わせ鏡のような存在だ。見えないところへ、臭いものに蓋とばかり、側溝へ投げ入れるのだろう。

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ポイ捨てされたタバコの吸い殻は、側溝から下水溝へ……タバコの吸い殻は、このルートから環境へ広がるためのサイズと浮力を持つ。一方、側溝へ入らないサイズのゴミは、行政や近所の清掃により回収されると考えられる。写真撮影筆者

 だが、路上へポイ捨てされたタバコの吸い殻は、側溝から下水へ、河川からやがて海へたどり着く。砂浜にはタバコの吸い殻が散乱し、そこから浸み出した有害物質が環境を汚染し続けている。少し想像力を働かせれば、街のポイ捨てが海を汚すことは容易に理解できるはずだ。

 タバコの吸い殻は量も半端なく、有害性も凶悪で環境へ与える悪影響は無視できない。引き続き、タバコの吸い殻汚染について記事を書いていく。

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手術後に起こる感染症 糖尿病・喫煙・低栄養は危険因子

手術後に起こる感染症 糖尿病・喫煙・低栄養は危険因子

https://www.asahi.com/articles/ASM2N5D29M2NUBQU010.html

2019年2月22日09時00分

 整形外科手術の多くは痛みを取り除いたり、運動機能を改善させたりするための手術です。

2017年の1年間に弘前大学で行った整形外科手術件数の総数は905件でした。そのうち、チタンなどの金属で作られる人工物を使用するインプラント手術は、人工膝(ひざ)関節置換術は43件、人工股関節置換術は43件、脊椎(せきつい)インストルメンテーション手術は54件ありました。脊椎インストルメンテーション手術は背骨の骨折の治療や、神経の通り道を拡大させる目的でスクリューや人工骨を用いて固定する手術です。

 整形外科手術に伴う合併症の一つに、手術した場所で起きる「手術部位感染」(surgical site infection= SSI)があります。SSIは次の①~③のすべてを満たした場合と定義されています。

 ①手術後、感染が30日以内に発生する。

 ②感染が切開創の皮膚と皮下組織に限局している。

 ③以下の少なくとも一つが存在する。

 ・切開創からうみが出る

 ・切開創から清潔に採取した液体または組織の培養から病原体が分離される

 ・医師がうみを出すために切開した創の細菌培養が陽性、あるいは培養結果が出ていないが感染の症状がある

 ・医師が切開創SSIと診断

 日本整形外科学会などによる骨・関節術後感染予防ガイドライン2015によると、SSIの原因菌は、脊椎インストルメンテーション手術後感染92例の中ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が34例(37%)、表皮ブドウ球菌が16例(17%)、黄色ブドウ球菌が11例(12%)の順に多かったと報告されています。また、人工関節置換術後感染例134例の中ではMRSAが56例(42%)、黄色ブドウ球菌が23例(17%)、表皮ブドウ球菌が15例(11%)の順に多かったと報告されています。

 インプラントを用いた手術でSSIが起こった場合、インプラント周囲には抗菌薬が届きません。このため抗菌薬の投与だけでは細菌感染が沈静化しないことがあります。MRSAなど抗菌薬が効きにくい細菌によるSSIでは、インプラントの抜去や複数回の再手術が必要になることもあります。

 日本整形外科学会などによる骨・関節術後感染予防ガイドライン2015によると、整形外科手術におけるSSI発生率は、初回人工関節置換術で0・2~3・8%、人工関節が壊れてしまった場合に行われる人工関節再置換術で0・5~17・3%、脊椎手術で0・6~11・9%と報告されています。

 患者に危険因子がある場合にはSSIの発生率は高まります。危険因子は、糖尿病や低栄養、喫煙などです。

 糖尿病について日本整形外科学会学術研究プロジェクト調査による報告があります。それによると、糖尿病である患者が人工関節置換術を受けた場合の感染率は2・7%、同じく脊椎インストルメンテーション手術を受けた場合の感染率は7・3%と、前述のSSI発生率と比べ有意に高かったです。

 また、栄養状態の指標となる総たんぱく量、アルブミン量は、感染群が非感染群に比べ有意に低値でした。喫煙は人工関節手術や脊椎インストルメンテーションなどインプラントを用いる整形外科手術においてSSIの危険因子です。フランスの研究者の報告によると、感染率は非喫煙で1・7%、喫煙で3・7%と、喫煙者のほうが高くなっています。

 術後感染予防のために、糖尿病患者では血糖値のコントロールが重要です。術後の血糖値が200mg/dL以下を目標にコントロールすることでSSIのリスクを減少させることができます。糖尿病内科専門医に治療を依頼することもあります。これまで糖尿病を指摘されたことがない人でも、高齢者など血糖の処理能力が低下している人では手術後に血糖値が高くなる場合があります。手術後間もない時期の間食は血糖値のコントロールを悪化させる可能性があります。喫煙している人は手術前に禁煙することが重要です。手術部位感染を防ぐためには、血糖値のコントロールや禁煙など手術を受ける側の皆さんの協力が必要になります。

<アピタル:弘前大学企画・今こそ知りたい! 感染症の予防と治療>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/hirosaki/(弘前大学大学院医学研究科整形外科学講座助教 工藤整)

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口腔がんを告白した堀ちえみは「平成の肝っ玉かあさん」

口腔がんを告白した堀ちえみは「平成の肝っ玉かあさん」

https://blogos.com/article/358983/

渡邉裕二2019年02月20日 10:17

共同通信社
「平成」もカウントダウンに入ったが、ここにきて心配なニュースが多い。
最近では競泳水泳のエース、池江璃花子選手(18)が「白血病」と診断され、自ら病状を告白したが、今度はタレントの堀ちえみ(52)が口腔がんを患っていることを自らのブログで明かし衝撃を与えている。
堀によると、舌の生体検査の結果、口腔ガン(左舌扁平上皮癌)と診断されたという。しかも、がんは左首リンパにも転移しており医者から「ステージ4」と告知されたことも明かしている。
「かなり厳しい状況です」
としながらも、堀は19日に入院した。手術は12時間以上に及ぶそうで今後、長期休養することになりそうだ。
堀は3回の結婚で、7人の子どもがいる。今回は夫と相談した上で子どもにも事実を知らせ「家族で闘病に向かい合っていく」という。
堀は4年前の2015年、国が指定している難病「突発性大腿骨壊死症」を患っている。かつては潜函病(せんかんびょう)と言われていたもので、最近では俳優の坂口憲二が患い、無期限の芸能活動休止に追い込まれている。しかし、気丈な堀は、診断後にセラミック製の人口股関節を入れる手術を受け見事に復帰してきた。その後もリウマチなどで悩まされ、投薬や通院などを続けてきたそうだ。
人気絶頂時に電撃引退したアイドル堀ちえみ
振り返ると堀というのは、意外にインパクトがあって思い出深いアイドルだった――。
「絶対に芸能界には復帰しません!」
堀が、そう言って芸能界を引退したのは87年のこと。20歳を迎えたのを機に電撃引退したわけだが、当時、堀は人気絶頂のアイドルだった。そんな堀が「3月いっぱいで引退して、(出身地の)大阪に帰る!」なんて言い出した。
堀は、山口百恵や榊原郁恵を生んだ「ホリプロスカウトキャラバン」出身。82年3月にシングル「潮風の少女」でデビューした。その後「真夏の少女」「待ちぼうけ」「夏色のダイアリー」など立て続けにヒットを飛ばした。
いわゆる"花の82年組"の1人で、同期には中森明菜、小泉今日子、早見優、松本伊代、石川秀美、シブガキ隊などがいる。「82年というのは、近年になくアイドル激戦の年でした。その年にホリプロとキャニオンレコード(現ポニーキャニオン)が四つに組んで手がけたのが堀ちえみだったのです。というのも、両社が組んでアイドルを育てるのは初めてのことでした。それだけに失敗は許されない感じでした」。
その堀の人気を確固たるものにしたのは、デビュー2年目の83年にTBS系でスタートした主演ドラマ「スチュワーデス物語」だった。堀は高卒のスチュワーデス訓練生・松本千秋役を演じた。厳しい訓練の中で教官との恋愛や嫌がらせ、訓練仲間との友情を描いた内容が堀のキャラクターに見事にはまった。
特に、このドラマで的を射たのは、堀の大根役者ぶり。
堀のクサイ演技が大げさで奇想天外なストーリーとマッチして大評判となった。中でも「ドジでのろまなカメ」と言う堀のセリフは当時の流行語になり、大袈裟ではなく「社会現象」にもなった。堀のイジメ役で出演していた片平なぎさは「プライベートで街を歩いていたら、ドラマを観ていた堀のファンから石を投げられた」なんていうエピソードまであった。
そんな堀の熱演?もあって、ドラマは大ヒット。全23回放送の平均視聴率は20%を超えた。このドラマによって、堀は人気を不動のものとし、"花の82年組"の中でも上位にランクされるほどの人気アイドルとなった。
そんな人気絶頂の真っ只中にいた堀が、突然に「引退したい」と言い出したものだから、ホリプロもキャニオンも大騒ぎになったのは当然だ。プロダクションとレコード会社で連日、本人を説得した。しかし、堀の意志は固く、最後まで首をタテに振ることはなかった。
「やっぱり百恵の影響もあったんでしょうかね。20歳を機に引退したいと一点張りでした。もっとも体力面で続けることが出来ないと言っていました。結局は、本人の意思を尊重して引退ということになったのです」(当時の宣伝担当者)
引退までに発売したシングルは21枚、オリジナル・アルバムは10枚。
「5年間、一生懸命にやってきました。悔いは全くありません」
「私は、まだ20歳です。これから未来が明るいですから…。1つの人生にケジメをつけて自分にとって大切なことをこれから探していきたいと思っています」
スッキリした表情で心境を語っていたことを思い出す。
堀は、引退後の4月5日にラスト・シングル「紅(スカーレット)白書」を発売して、芸能界から去っていったが、その後、引退の理由を当時、音楽情報誌「オリコン・ウイークリー」のインタビューで「(引退を目前に)冷めています。あとは、淡々と仕事をこなすだけみたいな感じで、何か不思議な感じ」とした上で、次のように語っていた。
「いくら脱皮といっても、アイドルはアイドルだと思うし、アイドルなんてそんなに長く続くものじゃない。だったら、歌が歌えなくなる前に辞めちゃおうって。歌が好きだから辞めるんです。歌に対してとか、芝居に対してとか、お金に対してだとか、執着心があったら、多分辞められなかったと思う。本当は、フェイド・アウトしたかったんですけどね」
当時のアイドルとしては結構、大胆なことを吐露していた。
大阪に戻った堀は89年に外科医の男性と結婚。しかも「絶対に芸能界へ復帰はない」と断言していたが、何と、大阪で「松竹芸能」と新たにマネジメント契約を結び、関西のワイドショーにコメンテーターとして出演し、活動を再開した。
しかも97年にはNHK朝の連続テレビ小説「甘辛しゃん」にレギュラー出演して完全復帰した。その時すでに男児3人の母親だった。まさに"平成版の肝っ玉かあさん"に変貌していた。
ドジでのろまなカメの復活を願う
ところで、引退当時は引退の理由について「拒食症」と言われていた。しかし、堀自身は「マスコミの人は凄くしつこかった。本当のことを全く書いてくれなかった。悔しかった。もう拒食症だの、心身症なのって勝手に病名までつけて。最後は"勝手に書けば"って感じでした」と不満を口にしていたが、最近の彼女のブログを見る限り、かなり自由奔放で不摂生とも思えるような生活を送っていたようだ。
さすがにファンからも「病院行って検査ばかりしてる人が酒飲んで」「日に日にご飯作る日が減っていって酒飲む日が増えていってる」と健康を不安視する声が出ていた。
「口腔がん」の原因として「過度な飲酒」や「たばこの吸い過ぎ」が挙げられている。今回、堀自身も「いろいろ後悔しても始まらない。ただ前を向いて、ポジティブに生きていこうと。私は負けません」と言っているが…。
いずれにしても"肝っ玉"はあっても自らの健康は自らで管理していかなければならない。特に7人もの母親だけに、私生活の部分では悔やまれることは多々ありそうだ。
「先生方を信頼して、身を委ねてお任せします」
「力いっぱい闘って、必ず戻ってきます」
手術は22日におこなわれるという。
何だかんだ言っても、これまで何度も苦難を乗り越えてきた堀である。「ドジでのろまなカメ」は今回も、それに打ち勝って"復活"してくるに違いない。

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<診察室から>禁煙は難しいけれど 百害あって一利なし

<診察室から>禁煙は難しいけれど 百害あって一利なし

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/330056

1/26 14:24

 昨年12月、総務省から、国立大学法人における受動喫煙防止対策の推進という文書が送付されてきた。その後、詳しい調査がなされ、受動喫煙対策が実施されていない大学の現状が明らかになり、九州管内、いや全国の国立大学法人は敷地内禁煙を夏くらいまでに実施せざるを得なくなった。

 禁煙は従来、教育機関(小・中・高校)ではすでに敷地内禁煙は義務付けられていたが、なぜか大学だけが許可されていた。この矛盾の時代が長く続き、やっと東京オリンピックの開催など社会的要因もあり、大学も教育機関であるため、今回の決断がなされたのであろう。

 さて、禁煙の難しさについて、私の体験を語りたい。タバコをやめたのは、43歳の時。病院勤務から保健管理センター勤務となり、教職員の方々に禁煙運動を推進する立場へ変わった。もともと、1日3本程度しか吸っていなかったが、朝の目覚め、食後の一服、寝る前の一服は最高の楽しみであった。この習慣をやめるのは、大変だった。ニコチンガムの失敗、タバコを100箱買い、庭先に穴を掘って、タバコの墓を作り、家族に禁煙を公言したが、翌朝、掘り起こして吸ってしまった経験。たった3本なのにどうしてもやめることができなかった。ある時、インフルエンザにかかり、全身をベットに貼り付けられ、身動きもできず、高熱で苦しんだ。ニコチンパッチを腕に貼り、タバコをやめる決心をした。このパッチは成功の秘訣(ひけつ)だと思った。吸いたい気持ちを抑え、インフルエンザも自然に改善し、以後、現在まで18年間タバコを吸っていない。

 今や、若者にはタバコ嫌いも多い。口臭、髪の毛や洋服につくタバコのにおい、歯槽膿漏(のうろう)、がんなど。私の親類が72歳の時、残念ながら他界した。娘さんに「お父さんはどうして亡くなったの」と尋ねた。慢性閉塞性肺疾患(COPD)。酸素を吸いながら、生活していたが、どうしてもやめられなかったらしい。

 皆さん、タバコは百害あって一利なし。やめる決心をされてはいかがでしょうか!(佐藤 武 佐賀大学院教授・保健管理センター・産業医)

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