電子たばこ

新型タバコは健康被害をもたらさないか?受動喫煙の危険はどうか?

新型タバコは健康被害をもたらさないか?受動喫煙の危険はどうか?

2017/12/09 07:30:17

新型タバコ(非燃焼・加熱式タバコ)の種類ついて

最近、IQOSのような新型タバコ(電子タバコ)の愛好者が増えています。実は、IQOSの90%以上は日本で販売されています。このような新型タバコは健康被害をもたらさないのか考えてみましょう。

新型タバコは、大きく分けて、電子タバコと非燃焼・加熱式タバコの2種類があります。ちなみに、IQOSは非燃焼・加熱式タバコのひとつで、葉タバコを直接加熱し、ニコチンを含むエアロゾルを発生させ吸引するタイプです。

電子たばこは医療機器とみなされ、医薬品医療機器法の適用を受けるため厚生労働省の認可が必要です。さらに、ニコチンは国内では医薬品として扱われるために、安全性の確認が厳しくなります。一方、葉タバコを原料とする非燃焼・加熱式タバコは財務省の管轄であり、安全性に対しての認可は厚生労働省に比べ甘くなっています。ちなみに、アメリカでは FDAが、非燃焼・加熱式タバコについては、充分な安全性が確保されていないとして、認可されていません。

新型タバコの健康被害はどうか?煙に含まれる物質から推測

従来型の燃焼式タバコが肺がんやCOPDのような肺の病気や狭心症のような心臓の病気、さらには前立腺がんのようながんの発生をもたらすことはよく知られています。では、新型タバコはどうでしょうか?答えとしては、新型タバコによって健康被害がもたらされるかどうかについては、病気が発生するのに時間がかかります。そのため、科学的証拠が得られるまでには、かなりの時間を要し、現時点では実際はどうかわかりません。

ただし、いろいろ推測する根拠があります。非燃焼・加熱式タバコ の見えない煙の中に、燃焼式タバコとほぼ同レベルのニコチンや揮発性化合物(ホルムアルデヒドなど)などの有害物質が含まれています。また、加熱によりエアロゾルを発生させる仕組みは、ニコチン以外の液体成分を分解し、結果として発癌性物質に変化することが指摘されています。葉タバコも含まれているので、従来型のタバコと同じ健康被害が出る可能性があります(『非燃焼・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解』参照)。

新型タバコ(非燃焼・加熱式タバコ)の受動喫煙について

新型タバコは周囲の人々への受動喫煙の危険が指摘されています。煙が出ないとされていますが、特殊なレーザー光を非燃焼・加熱式タバコ使用者の呼気に照射すると、大量のエアロゾルを吐いているのがわかります。見えないだけで、煙を吐いているのと同じなんです。

世界保健機構の報告では、「電子タバコのエアロゾルに受動的にでも曝されると、健康に悪影響がもたらされる可能性がある」とされています。

このように新型タバコは、従来の燃焼式たばこより健康リスクが少なく、受動喫煙の危険がないと思われているのであれば、実際にはそうではなく、科学的には従来の燃焼式タバコと同様に健康被害をあると考えていただいた方がいいでしょう。公共の場所や公共交通機関では、吸わないように、特に呼吸器の弱い方や心臓の悪い方、子供や妊婦の周りでは、決して吸わないように、心がけてください。

(大西 勝也:内科医)

| | トラックバック (0)

新型たばこについてわかっていること、わかっていないこと

新型たばこについてわかっていること、わかっていないこと https://www.buzzfeed.com/jp/seiichirokuchiki/new-type-tabaco?utm_term=.yiEGWpadl#.qo0OMyDKz

生活に入り込む「新型たばこ」に、どう向き合うべきか。

2017/11/30 12:03

「新型たばこ」は「安全」か

よく作業をするカフェの禁煙席に“Ploom TECH only”という張り紙を見つけた。同行の友人(彼女は喫煙者だ)に聞くと、Ploom TECH(プルームテック)は「最近流行り」の「新型たばこ」だという。

“Ploom TECH only”の検索結果。すでにあちこちに掲示されているのがわかる。
Google

“Ploom TECH only”の検索結果。すでにあちこちに掲示されているのがわかる。

「煙が出ないから、禁煙席でも吸えるところがあるんだよ」そう言って彼女はスティック状のプルームテックを「ふかし」た。

たしかに以前、彼女が吸っていた紙巻たばこと比べると、ほとんど煙は出ないように見えるし、人気のIQOS(アイコス)と比べても、臭いは格段に抑えられているように思われる。

しかし、休日の午後、駅近くのそのカフェには、子ども連れの家族の姿も多い。少し離れた席に座る小さな子どもを眺めながら、ふと「新型たばこは安全なのだろうか」と疑問に思った。

日本呼吸器学会は警鐘を鳴らす

そもそも、新型たばことは、従来の紙で巻かれた燃焼式たばことは異なるたばこ製品。「非燃焼・加熱式たばこ」と「電子たばこ」に大別される。

非燃焼・加熱式たばこでは、葉タバコを加熱することにより、ニコチンを含むエアロゾル(*)を生じさせて、それを吸引する。電子たばこでは液体(ニコチンを含むもの、含まないもの)を加熱してエアロゾルを生じさせて、それを吸引する。

*固体または液体の微粒子が気体中に浮遊している状態

ただし、ニコチンを含む液体を加熱するタイプの電子たばこは、日本では医療機器として取り扱われるため、一般には流通していない(個人輸入はできる)。日本で普及し始めているのは、IQOS(アイコス)、Ploom TECH(プルームテック)、glo(グロー)などの非燃焼・加熱式たばこだ。

これらの新型たばこについて、日本呼吸器学会は10月31日に見解を発表。「健康に悪影響がもたらされる」「受動吸引による健康被害が生じる」可能性があることを指摘し、新型たばこが普及しつつあることに対して、警鐘を鳴らした。

同学会は、新型たばこについて誤解があるとし、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」「受動喫煙の危険がない」「従来の燃焼式たばこより健康リスクが少ない」とは言えない、と指摘する。

一方で、この見解の中でも「これらの新型たばこの使用と病気や死亡リスクとの関連性についての科学的証拠が得られるまでには、かなりの時間を要します」とも述べられている。

今、新型たばこについては、何がわかっていて、何がわかっていないのか。まずはそれを整理してみよう。

新型たばこの健康リスクは

同学会は前述の見解の中で、加熱式たばこの主流煙(使用者が吸い込む煙)の中には、従来のたばことほぼ同じレベルのニコチンや、揮発性化合物(アクロレイン、ホルムアルデヒド)などの有害物質が含まれるとする研究結果を紹介している。

また、加熱によりエアロゾルを生じさせるときに、ニコチン以外のリキッド成分が複雑な混合物を経て発がん性物質に変わることも指摘されているという。

このような物質を体内に取り込むことになる以上、「新型たばこ」でも、喫煙者は「健康に悪影響がもたらされる可能性がある」というわけだ。

では、受動喫煙はどうだろう。10月16日に発表された日本禁煙推進医師歯科医師連盟の緊急声明では、「人が吸い込んだ空気の1/3程度は、そのまま吐き出され」ることから、「加熱式たばこから吸い込んだエアロゾルも同様に吐き出され、周囲の空気を汚染する」と指摘。

実際に、室内で加熱式たばこを吸ったときに「同じ室内にいる人が暴露する1ミクロン以下の微小粒子の数」は「紙巻きたばこの1/4」である、とする研究結果を紹介している。

つまり、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」「受動喫煙の危険がない」は誤解で、「受動吸引による健康被害が生じる可能性がある」ということになる。

とはいえ、「可能性がある」というだけでは、説得力に欠けるようにも思われる。少なくとも「従来のたばこよりマシ」と考えている喫煙者には届かないだろう。

新型たばこに害がある可能性があるなら、私たちは何をするべきなのか。BuzzFeed Japan Medicalは、新型たばこについて研究する大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部副部長の田淵貴大医師に話を聞いた。

紙巻たばこの研究成果とあわせて考えるべき

田淵医師は、新型たばこについて、「有害な物質が含まれ、それを吸い込んでいるわけですから、害があることはほぼ確実です」とする。

しかし、「研究データが不足しているため、どれくらい害があるのかについては、“現段階では詳細不明”という言い方になってしまう」という。

加熱式たばこで現在、世界的なシェアを持つアイコスが、初めて発売されたのは2014年、日本でのこと。2016年末時点で、販売されているのはイタリア、スイス、韓国など10カ国程度だった。

日本で先行発売されたアイコス。
Toru Hanai / Reuters

日本で先行発売されたアイコス。

研究もまだ始まったばかりで、数千の疫学的研究によって害があることが強固に証明された紙巻たばことは、情報量では比べ物にならない。

だからこそ、「従来のたばこより健康リスクが少ない」というのは、少なくとも今のところは「根拠がない推測」だという。

ニコチン以外の有害物質の量が、従来のたばこと比較して少ないことは事実でも、そのことにより「有害物質による害が少ない」と結論づけることはできない。

例えば、1日1本程度の喫煙であっても、喫煙者には非喫煙者と比べて、有意に大きい発がんリスクがあると報告されている。喫煙においては、1日の喫煙量は少ない方が害は少ないが、1日の喫煙量よりも何年吸ったかという喫煙期間の影響の方が大きいことがわかっている。

また、受動喫煙で吸い込む煙の量は、喫煙者本人が吸い込む煙の量の100分の1程度。しかし、受動喫煙のある非喫煙者は、受動喫煙のない非喫煙者と比べて、心筋梗塞のリスクが約30%高くなる、という研究結果もある。単純にリスクが100分の1になるわけではないのだ。

また、「加熱式たばこが紙巻たばこの禁煙につながる」という主張についても、研究データの乏しい今のところは、やはり「根拠のない推測」だ。

「たばこよりマシ」とは言えない

田淵医師は「新型たばこを従来の紙巻たばことだけ比べることは適切ではない」と指摘する。

「たばこは毒ですから、たばこと比べれば何でもマシということになってしまいます。だから、世の中にあるたばこ以外の物と比べる視点も重要です。もし化粧品から発がん性のあるホルムアルデヒドが検出されれば、回収になります。しかし、たばこではそうはならない」

田淵医師は、新型たばこについて「わかっていないことが多い」と認めつつ、「それでも、人々の健康を守るという観点を尊重した対策を講じるべきだ」と語る。

「体に悪いものと知らず吸わされ、後からそれが悪いものとわかっても、取り返しがつきません。その最たる例が、従来のたばこです」

「今、紙巻たばこのように体に悪い製品が新しく開発されたとして、認可されないでしょう。しかし、たばこは害があるとわかった時点で、すでに広く社会に普及してしまっていた。そうなってからでは遅いのです」

新型たばこは少しずつ、生活に入り込んでいる

私の友人がそうであるように、周囲への配慮から、新型たばこに乗り換えた喫煙者もいるだろう。そんな相手に「新型たばこも危険」と言うだけでは、感情的な反発を招くだけ、と言えるかもしれない。

そうこうしている間に、巧みなマーケティングにより、新型たばこは少しずつ、生活に入り込む。本当に「新型たばこはOK」でいいのか。

日本呼吸器学会は「従来の燃焼式たばこと同様に、すべての飲食店やバーを含む公共の場所、公共交通機関での使用は認められない」としている。

安全だとはっきり言えるようになるまでは、慎重な対応をすることでしか、君たちの健康を守ることはできないのではないか。カフェや公共の場所で、はしゃぐ子どもの笑顔に出くわす度、そんなことを考える。

| | トラックバック (0)

消費者物価に「加熱式たばこ」反映

消費者物価に「加熱式たばこ」反映

2017/11/24 21:00

 総務省は24日、2018年1月分から加熱式たばこを消費者物価指数(CPI)に反映させると発表した。国内たばこ市場でのシェア拡大が今後も見込まれるためだ。このほか格安スマートフォン(スマホ)の通信料や携帯会社を自由に選べるSIMフリーの端末も反映させる。

 対象品目を見直しても指数を変動させないよう調整するため、格安スマホの通信料などを反映するだけでは指数は下がらない。ただ18年1月以降、格安スマホの通信料が値下げされれば、指数は下がる。

| | トラックバック (0)

加熱式たばこ、乳幼児の誤飲に注意 紙巻きより短く危険

加熱式たばこ、乳幼児の誤飲に注意 紙巻きより短く危険 http://www.asahi.com/articles/ASKCB5DR8KCBUTFL008.html

 「加熱式たばこ」の普及に伴い、国民生活センターは16日、乳幼児の誤飲に注意するよう呼びかけた。これまでの紙巻きたばこより短いものが多く、誤飲しやすいという。

 加熱式たばこは葉を燃やさず、持ち運べる充電式機器にたばこ葉が入ったスティックやカプセルをセットし、加熱して蒸気を吸う。紙巻きたばこに比べ、においが少ない。

 国民生活センターによると、日本たばこ産業(JT)など3社が販売する加熱式たばこ計12銘柄について調査。長さは24~83ミリで、乳幼児がのみ込んだり、窒息したりする危険性を判定する試験器を使って調べたところ、そのうち9銘柄は3歳未満の子どもが誤飲する恐れがあるサイズだった。JTなどによると、各社の代表的な紙巻きたばこは長さが83~99ミリという。

 国民生活センターは、誤飲した時は水などを飲ませずに、すぐに医療機関へ行くよう呼びかけている。業界には、スティックなどが入った外箱の構造について、子どもが取り出しにくいように改善することなどを求めた。

 公益財団法人・日本中毒情報センターには2016年中、加熱式たばこに関する問い合わせが419件あり、多くは「子どもが口に入れてしまった」という趣旨の相談だった。(滝沢卓)

| | トラックバック (0)

JT、「加熱式たばこ」の増税案浮上で募る不安

JT、「加熱式たばこ」の増税案浮上で募る不安

寺畠次期社長は「巻き返す」と強調するが・・・

ようやく投入された日本たばこ産業(JT)の製品に“冷や水”が浴びせられようとしている。

今年7月、都内約100店舗で加熱式たばこ「プルーム・テック」を発売したJT。2018年前半には全国での販売を予定している。宮崎秀樹副社長は「当初は19年末までに約500億円の投資を予定していたが、1年前倒しして製造設備を中心に投資し供給能力を上げていく」と意気込む。

紙巻きたばこの販売数量は激減

加熱式たばことは、たばこ葉を加熱するなどし、発生した蒸気を吸引するもの。

紙巻きたばこの販売数量は、1996年度のピーク時に3483億本だったが、16年度には半分以下の1680億本に激減。こうした中、たばこメーカー各社は加熱式たばこに活路を見いだそうとしている。

加熱式たばこ市場では現在、フィリップ モリス ジャパンが販売する「アイコス」が独走。一方、JTは需要予測を誤り、アイコスに1年以上の後れを取って、ようやくプルーム・テックの投入にこぎ着けた。

自民党の税制調査会では18年度の税制改正でたばこ増税が検討されている。紙巻きたばこは3年かけて1本3円増税する案が軸。そもそも紙巻きたばこは本数に応じて課税される。現状、1箱440円(20本入り)の場合、たばこ税(約244円)と消費税(約32円)がかかっている。

一方、加熱式たばこは「パイプたばこ」に分類される。紙巻きたばこ1本のたばこ税額(約12.2円)をそのまま課すのではなく、たばこ葉が詰められたスティックやカプセル、フィルターを含めた重量1グラムを紙巻き1本に換算し課税する。

たとえば、アイコスの主力製品の重量は1箱当たり15.7グラム。それに基づいて、紙巻きたばこ15.7本分(約192円)が課税されている。対してプルーム・テックはたばこ葉を粉末状に近づけるなどして、重量はわずか2.8グラムと、紙巻きたばこ2.8本分(約34円)しか課税されていない。プルーム・テックの税額は消費税と合わせても約68円にとどまる。

「プルーム・テックは構造が複雑なため原価は割高だが、それを差し引いても手元に残る粗利は圧倒的に多い」(野村証券の藤原悟史アナリスト)

加熱式も増税対象に

今回、紙巻きたばこの増税に比例して加熱式たばこの税額が上がっても、重量が軽いプルーム・テックへの影響は限定的だ。

だが税調関係者によれば、18年度の税制改正では新たに加熱式たばこの税区分が設けられる方針だ。新区分では、これまでのような重量に加え、小売価格も課税の基準となる。プルーム・テックの税額については、紙巻きたばこ1箱の約7割の水準まで引き上げられる案が有力という。その場合、現在約68円の税額が190円台に増えてしまう。

11月21日、就任発表会見に臨んだJTの寺畠正道次期社長は加熱式たばこについて、「まだ勝負は始まったばかり。われわれの製品のよさを理解してもらえれば、必ず巻き返せる」と強調する。ただ、税制改正の行方によって、状況は大きく変わりそうだ。

| | トラックバック (0)

電子たばこ規制へ、「エン害防制法」改正

電子たばこ規制へ、「エン害防制法」改正

台湾でも電子たばこを取り扱う店が増える中、政府は規制法の策定を進めている。衛生福利部国民健康署(国健署)の担当者は既にたばこについての各種規制を定めた「エン害防制法(エン=草かんむりに於)」の改正草案を今年9月に行政院に送っており、審議中であることを明らかにした。年末には立法院(国会)での審議に入りたい考えという。20日付蘋果日報が伝えた。

改正草案ではまず、電子たばこの生産、輸入、販売を行う場合は「薬事法」に基づく認可を得る必要があるとし、違反した場合は生産、輸入は5万~25万台湾元(約3万7,000円~93万円)、販売は1万~5万元の罰金をそれぞれ科すとした。

また電子たばこの使用を喫煙行為とみなし、18歳未満や妊婦に対し喫煙用に提供することを禁止。違反した場合は1万~5万元の罰金を、重大な影響を与えたと判断した場合は5万~25万元の罰金をそれぞれ科すとした。

喫煙禁止の場での電子たばこの使用も禁止し、違反した場合は2,000~1万元の罰金を科すとした。

現行法でも「毒品危害防制条例」や「薬事法」「エン害防制法」に従って電子たばこに関する違反行為の責任を追及することはできるが、罰則規定は不十分という。

加えて電子たばこのデバイスは外見からたばこ類と判断しにくいものや、販売の際に「ニコチンは含んでいない」とうたったものも多く、電子たばこについて明確に定めていない現行法では規制に限度があり、法改正で対応することにした。

| | トラックバック (0)

加熱式たばこ、乳幼児の誤飲に注意 紙巻きより短く危険

加熱式たばこ、乳幼児の誤飲に注意 紙巻きより短く危険

2017年11月16日18時24分

 「加熱式たばこ」の普及に伴い、国民生活センターは16日、乳幼児の誤飲に注意するよう呼びかけた。これまでの紙巻きたばこより短いものが多く、誤飲しやすいという。

 加熱式たばこは葉を燃やさず、持ち運べる充電式機器にたばこ葉が入ったスティックやカプセルをセットし、加熱して蒸気を吸う。紙巻きたばこに比べ、においが少ない。

 国民生活センターによると、日本たばこ産業(JT)など3社が販売する加熱式たばこ計12銘柄について調査。長さは24~83ミリで、乳幼児がのみ込んだり、窒息したりする危険性を判定する試験器を使って調べたところ、そのうち9銘柄は3歳未満の子どもが誤飲する恐れがあるサイズだった。JTなどによると、各社の代表的な紙巻きたばこは長さが83~99ミリという。

 国民生活センターは、誤飲した時は水などを飲ませずに、すぐに医療機関へ行くよう呼びかけている。業界には、スティックなどが入った外箱の構造について、子どもが取り出しにくいように改善することなどを求めた。

 公益財団法人・日本中毒情報センターには2016年中、加熱式たばこに関する問い合わせが419件あり、多くは「子どもが口に入れてしまった」という趣旨の相談だった。(滝沢卓)

| | トラックバック (0)

加熱式タバコは手を換えた「ニコチン伝送システム」だ

加熱式タバコは手を換えた「ニコチン伝送システム」だ https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20171122-00078439/

11/22(水) 12:59

 先日、JT(日本たばこ産業)が新社長人事を発表した。米国のITGブランズ(※1)も新社長になっている。

 JTが1999年に米国ナビスコのタバコ部門(Winston、CAMELなど)を、2007年に英国ギャラハー社(英国第3位、BENSON&HEDGES、SILK CUTなど)を、さらに今年に入ってフィリピンのマイティー社(フィリピン第2位)をM&Aにより吸収するなど、タバコ会社はこれまで合従連衡を繰り返し、世界規模の競争を激化させてきた。同時に、経営トップの世代交代も進んでいる。

タバコ会社ほど美味しい商売はない

 タバコはざっと100年の間ずっと粗利の大きな旨みのある商品だった。紙巻きタバコは「作るのに1セントしかかからないのに売るときには100倍の1ドルになる。おまけにユーザーは病みつきになるわ、好みのブランドに対するロイヤリティは驚くほど高いわ」(ウォーレン・バフェット)笑いが止まらない商品でもあった。タバコ会社はこれまで、タバコという商品により大儲けし続けてきた、というわけだ。

 日本のタバコ会社はJTの独占だが、海外では複数の企業が競合している。また、日本国内にも海外のブランドが輸入され、JTのシェアは60%ちょっとのようだ。旧専売公社時代からの一社独占販売が継続している点で米国などの事情と違うのかもしれないが、JTがブリティッシュ・アメリカン・タバコの子会社であるR.J.レイノルズ・タバコ・カンパニー(ピアニッシモ、セーラムなど、以下RJR)の米国以外の各地で製造販売をしているように、競合しているとはいえ、反タバコ勢力に対しては一緒になって抵抗する、という姿勢は同じだろう。

 米国で映画『インサイダー(The Insider)』が製作されたのは1999年のことだ。後にブリティッシュ・アメリカン・タバコの子会社なるブラウン&ウィリアムソン(Brown & Williamson Tobacco Inc)がニコチンの中毒性を高めるためにタバコにアンモニアやクマリン(cumarin)といった添加物を加えている、と同社の研究開発担当副社長が内部告発した事件をテーマにした映画だ。

 当時、タバコ会社は、タバコの健康への害やニコチンの中毒性を知っていたが公的に認めてはいなかった。また、マスメディアや広告代理店は、タバコ会社からの広告料のため、タバコ無害キャンペーンの片棒を担いできた。だが、その副社長は守秘義務違反を犯してテレビ局へ内部告発し、その後、米国内の46州がタバコ会社を相手取った健康損害訴訟を起こすなど大きな社会問題になる。

 政治家が選挙公約で禁煙に言及したり、主権者が投票行動でタバコ対策を理由にすることは少ない。また、財務省や経産省などは税収などに鑑みてタバコに対して寛容だが、厚生労働省や文科省などは批判を強め、省庁間の利害対立は複雑だ。もちろん政治行政は多面的多元的であり、国庫の健全化や効率化などと相反するように捉えられがちな国民の健康や福祉にも目を配らなければならない。

 医学的・科学的に論争の余地なくタバコの健康への悪影響が自明のこととなり、世界的に健康志向が高まり、タバコ離れが急速に進み、受動喫煙への批判も高まっている。一方、1970年代の終わり頃からの世界的な禁煙の潮流の中、各タバコ会社は一致団結して政治的なロビー活動を展開するようになってきた。タバコと喫煙者は今や完全に悪名高き「スティグマ」となり、ユーザーや家族の健康と引き替えに大儲けしてきたタバコ会社にとっても今が大きな転換期にあるのは確かだ。

加熱式タバコは新しい製品ではない

 ここ最近になって人気の加熱式タバコ(加熱式電気タバコ、電子タバコ)だが、いずれも簡単な機構のため、それほど先進的な技術を使っているわけではない。例えば、RJRは約30年前の1988年に「Premier(プレミア)」という加熱式タバコを米国で発売している。これは紙巻きタバコ1本の中にカーボンの加熱棒を入れ、その周囲をタバコ葉やフレーバー粒などで巻いたものだ。

 RJRは、健康志向でタバコを止めた禁煙者をPremierによって再喫煙させようと試みた。そのキャッチコピーは、タバコと同じ外観だが、タバコを燃やさずフレーバーを楽しめ、ニコチンもタールもほとんど含まない、というもので、今のアイコス(フィリップ・モリス・インターナショナル、以下PMI)やプルーム・テック(JT)などの加熱式タバコと同じような宣伝文句だ。

 だが、喫煙者にまったく受け入れられなかったPremierは1年で市場から撤退する。RJRは懲りずに1994年にも「Eclipse(イクリプス)」というPremierを進化させた加熱式タバコを発売した。これは紙巻きタバコ状の先端にカーボンの加熱部分があり、そこから熱を吸い込んで途中のタバコ葉とグリセリンを混淆させた部分を通過させる、という機構になっている。Eclipseは2014年に販売を中止し、再度「Revo(レボ)」という名前でしつこく市場に出したが今では売られていない。

 一方、PMIも負けてはいない。1998年に「Accord(アコード)」というクルマのような名前の加熱式タバコを発売する。これは東京でも試験販売されたから、記憶している読者もいるかもしれない。Accordは加熱式ガジェットに専用の紙巻きタバコを突き刺し、加熱するだけで燃やさずに吸う仕組みになっている。だが、これも喫煙者に受け入れられず、2006年までに市場から撤退した。

画像

イラスト素材:いらすとや

 米国FDA(食品医薬品局)は、すでに1994年にこれら加熱式タバコ製品に関する立場を表明している。加熱式タバコ製品はFDAの管轄であり、公衆衛生の観点からこれら製品を規制する、というものだ。米国がん学会、予防医学会、心臓協会、全国教育委員会などの医学会や各種団体は、FDAに対し、新たな「ニコチン伝送システム」であるEclipseやAccordを規制するよう要望書を出している。こうした経緯もあり、PMIのアイコスは現在、米国で販売申請の許可待ちの状態だ。

日本のプルーム・テックを考える

 このように、米国では加熱式タバコの製品開発が繰り返されてきた。当然、周辺特許も多く、この市場へ新規参入するには新たな技術によって権利関係を回避せざるを得ない。

 JTのプルーム・テックは、開発者の発言(同社HP)によると「煙の出ないたばこ」の研究開発が背景にあり、液体を加熱して発生した蒸気を吸う「電子タバコ」の発想がもとになって生まれた。2016年から販売が始まり、先行するPMIのアイコスを急追している。プルーム・テックにおける電子タバコの技術は、2014年に買収した英国の電子タバコ会社「E-Lites社」や2015年に買収した米国の電子タバコ会社「Logic Technology社」のものを使っているのではないか、と筆者は推測する。

 プルーム・テックの機構は、バッテリーによる熱源を発生させる本体に液体が入ったカートリッジ1本を装着し、その先端にタバコ葉が入ったカプセル(販売5個入り)をつけ、熱せられた液体による蒸気をカプセルに通過させ、その気体を吸い込む、というものになっている。

 RJRのEclipseに似た機構だが、JTによれば「煙」と「タバコの香味」は異なるとし、プルーム・テックは「たばこを燃やさないため、燃焼に伴う煙は発生しません。プルーム・テックの使用にあたって生じるたばこベイパーは、たばこを燃焼させることによって発生する『燃焼による煙』とは異な」る、とのことだ。また、この蒸気を「たばこベイパー」と呼ぶことで、電子タバコの概念が入っていることがわかる。

 プルーム・テックの蒸気(たばこベイパー)には「ニコチンなどのたばこ葉由来の成分のほか、グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチン、水、香料が含まれ」るらしく、また「グリセリン、プロピレングリコール、トリアセチンは液体の化合物で、香料、食品等に広く使用されて」いる、とのことだ。やはり、プルーム・テックの吸気にもニコチンが含まれている。

 この「タバコの香味」だが、JTによると「嗜好品ですので明確に定められた基準はございませんが、たばこ製品の使用時に発生する燃焼に伴う煙に対して、嗅覚から感じるものを『臭い(ニオイ)』と表現しております。嗅覚だけではなく、口内含めて感じるものを『味・香り』と表現して」いる、というわけで、これは喫煙者が持っている強いこだわりに対するアピールだろう。

 JTのプルーム・テックは、特許回避などを考慮し、既存の研究や英国や米国の電子タバコ会社の買収によって得られた技術を利用して開発された製品と言える。だが、基本的な機構は従来の加熱式タバコと大きく変わることはない。ニコチンには強い中毒作用がある。紙巻きタバコ市場が大きく減退する中、世界のタバコ会社は次のニコチン伝送システムとして加熱タバコを新たなラインナップに置いていると言えるだろう。

※1:ブリティッシュ・アメリカン・タバコの英国部門であるインペリアル・ブランズの米国企業。ブリティッシュ・アメリカン・タバコは、英国のインペリアル・ブランズと米国のアメリカン・タバコ・カンパニーの合弁企業。日本法人はブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン合同会社。ITGブランズの主力銘柄は「Kool」や「Salum」など。

石田雅彦

| | トラックバック (0)

日本呼吸器学会が「新型たばこは推奨できない」

日本呼吸器学会が「新型たばこは推奨できない」

http://kenko100.jp/articles/171115004439/#gsc.tab=0

2017年11月15日 06:00 公開

「新型たばこ」とされる非燃焼・加熱式たばこや電子たばこ。これらは現在、急速な広がりをみせているが、「煙が出ない、あるいは煙が見えにくいので禁煙のエリアでも吸える」、「受動喫煙の危険がない」、「従来の燃焼式たばこより健康被害が少ない」などと誤認されているという。こうした事態を受け、日本呼吸器学会はこのほど、「非燃焼・加熱式たばこや電子たばこに対する見解」を公式サイトで発表。「推奨できない」とした。

 

 

病気や死亡リスクとの関連は不明

 非燃焼式・加熱式たばこや電子たばこは、従来型のたばこ製品(燃焼式たばこ)とは異なる"新型たばこ"とされる()。

表.新型たばこの分類

(日本呼吸器学会公式サイトより)

 これらの新型たばこの使用と病気や死亡リスクとの関連性については、現時点では明らかとなっていない。この点について、同学会は「科学的根拠が得られるまでに、かなりの時間を要する」としている。新型たばこに関しては、「従来の燃焼式たばこに比べ、タール(たばこ煙中の有害物質のうちの粒子成分)を含まないとされているが、依存性物質であるニコチンやその他の有害物質を吸引する製品であり、体内に有害物質が取り込まれているのは明らか」と指摘する。

 また、新型たばこの受動喫煙による健康リスクについても、科学的根拠を得るにはかなりの時間を要するが、「受動喫煙の危険がない」といった主張には根拠がないと指摘。「使用者にとっても、受動喫煙させられる人にとっても、非燃焼・加熱式たばこや電子たばこは推奨できない」との見解を示した

 同学会は、最近のわが国における新型たばこの急速な普及に鑑み、国民の健康に対する影響や社会的影響について憂慮し、学会としての見解を示したという。

(あなたの健康百科編集部)

| | トラックバック (0)

NY州でも電子たばこ禁止に 30日以内に施行

NY州でも電子たばこ禁止に 30日以内に施行

10/24/2017

 ニューヨーク州内の公共スペースでの電子たばこ使用が禁止になる。アンドリュー・クオモ知事は23日、レストランやバー、オフィス、公園などでの電子たばこ禁止条例に署名した。ニューヨーク市に4年遅れての措置。全米ではカリフォルニア、コネティカット、ニュージャージー州などに続き11州目。施行は30日以内。
 米疾病予防管理センター(CDC)によると、電子たばこは全米で25億ドル(約2849億円)のビジネスに成長。青少年の使用増が懸念されている。

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧