たばこ会社の動向

20年4月の「受動喫煙防止条例」施行に飲食店経営者が悲鳴

20年4月の「受動喫煙防止条例」施行に飲食店経営者が悲鳴

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/lifex/253828

2019/05/15 05:59 

 サラリーマンの憩いの場がピンチだ――。


 来年4月1日から東京都で「受動喫煙防止条例」が全面施行される。従業員がいる店は原則屋内禁煙となり都内の飲食店の84%が規制対象となる。先月、大手飲食店サイゼリヤの8月期の連結純利益の予想が前期比9.3%減と発表された。先行実施していた禁煙が影響を与えたとして飲食業界に波紋を広げた。特に戦々恐々としているのが個人経営をはじめとする、小規模な喫茶店や居酒屋だ。

「死活問題です」と言うのは都内で個人で喫茶店を営み、4月から署名活動サイト「chang.org」で受動喫煙防止条例の一部改正を求める署名運動を行っている平野幸一さんだ。署名運動には都内の飲食店関係者の約400人が賛同。飲食店関係者の思いを平野さんが代弁した。

「店のお客さんは7割が喫煙者です。喫茶店とたばこはセットだと思っています。お客さんは半分くらいは減りそうですね。体力がない店は廃業し、小さな店は従業員を解雇せざるを得ない可能性すらあります」

 署名運動は売り上げの減少や店の存続危機を免れるためだが、客を守るための周知徹底の意味合いもあるという。


「お客さんで全面禁煙が始まるのを知っている人は6割ほどです。残りの4割はなんとなく聞いたことはあるようですが、全く知らない人も多数いる。お客さんに説明しても『本当に? ウソでしょ?』『電子たばこは?』という反応。このままではパニックになり、トラブルに発展しないか心配です」

 喫煙室を設置すれば、これまで通り、たばこを吸えるが、準備はしていないようだ。

「設置する予定はありませんよ。そもそも、設置するスペースがない店が多いですね。都から補助金が出ると聞いていますが、200万円ぐらいの負担がかかるのでは。工面が厳しい店が多いようです。喫煙スペースを設けることでテーブル数が減るし、工事期間は店を閉めなければならない可能性もある。また、ランチタイムのピーク時だとたばこを吸うためにお客さんが並ばないといけない。『そんな悲しいことはできない』『吸えないなら行かない』というお客さんもいます」

 このままでは“喫茶店文化”がなくなる可能性もあるが、解決策はあるのか。

「解決策はシンプルですよ。日本語と英語で店の入り口に『喫煙可能店舗』と大きく看板に表示すればいい。吸わない人、嫌いな人は入店しないでしょう」

 現在、平野さんは葛藤中のようだ。署名運動をしながらも、生活のために施行後のたばこを吸わない新規顧客の開拓も迫られている。署名運動は来年の3月末まで続ける予定だ。

 

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<東京人>純喫茶宣言! くつろぎの空間

<東京人>純喫茶宣言! くつろぎの空間

https://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201905/CK2019051902000119.html

2019年5月19日

 日本たばこ産業(JT)全国喫煙者率調査によれば、喫煙者率のピークは、一九六六(昭和四十一)年で男性84%、女性18%。それが二〇一八(平成三十)年には男性28%、女性9%まで減少しています。二〇年の東京オリンピックを控え、飲食店も軒並み禁煙の方向に舵(かじ)を切り始めました。

 「喫煙者には辛(つら)い時代」と嘆くのは、愛煙家として知られる劇画家のさいとう・たかをさん(82)。代表作『ゴルゴ13』の主人公、デューク・東郷のトレードマークはトルコ産の葉巻ですが、さいとうさんは「最近は、編集者から『喫煙シーンを減らしてくれ』という注文が入る」と困惑気味に語ります。

 そんな中、喫茶店に関しては全面喫煙可というスタイルを貫く店も。例えば、昭和歌謡を聴きながら一服できる「ギャラン」(上野)や、煙草(たばこ)の煙で茶色く染まった壁が店の歴史を物語る「トロワ・シャンブル」(下北沢)。前出のさいとうさんも、上京したての頃は国分寺の喫茶店「でんえん」で漫画の構成を考えていました。喫茶店は自分の世界に没入できるため、いいアイデアが浮かびやすいそうです。

 「トロワ・シャンブル」オーナーの松崎寛さん(67)は言います。

 「昔は『嫌煙』なんて言葉はなかったからね。喫茶店では煙草が吸えるという文化をそのまま続けているだけ」

 煙草とコーヒー、そしてBGMを含めた適度な喧騒(けんそう)。現代の東京において喫茶店は、愛煙家にくつろぎの時間を提供する貴重な存在だといえるでしょう。 (石原たきび)

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 「都市を味わい、都市を批評し、都市を創る」をキャッチコピーに掲げる月刊誌「東京人」の編集部が、6月号の記事をもとに都内各地の情報をお届けします。問い合わせは、「東京人」編集部=電03(3237)1790(平日)=へ。

 

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「若い連中を狙え」~タバコ産業の悪魔的戦術とは

「若い連中を狙え」~タバコ産業の悪魔的戦術とは

https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20190509-00125389/

石田雅彦 | ライター、編集者

5/9(木) 17:08

 タバコを吸い始める年齢は驚くほど早い。タバコに興味を示す子どもを減らすことは、すなわち喫煙者を減らすことでもある。だが、タバコ会社は未成年者の喫煙防止を訴えつつ、子どもを喫煙習慣に誘い込もうとしている。

未成年でタバコを吸い始める

 タバコ会社などのタバコ産業は、成人してからの喫煙者はほとんど相手にしていない。なぜなら、世界的にタバコを初めて吸う年齢は、成人前の未成年時からで、これについては日本国内を含めて多くの調査研究がある(※1)。

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初めてタバコを試した年齢と喫煙を日常的に開始した年齢を示すグラフ。米国で30代の喫煙者に対し、喫煙開始年齢を調べた1991年の調査より。Via:Gary A. Giovino, et al., "Epidemiology of Tobacco Use and Dependence." Epidemiologic Reviews, 1995

 また、日本の場合、25歳を過ぎてからタバコを吸い始め、止められなくなるような喫煙者はごく希だが、タバコを吸い始める年齢が早いほどニコチン依存症になりやすく、禁煙がしにくくなることが知られている。その後も吸い続ければ、当然だが喫煙本数が増え、その結果、全死因死亡、がん死亡、循環器疾患死亡、がんにかかるリスクの増加と十分な因果関係(レベル1)があるとされている(※2)。

 もちろん、日本では明治時代から未成年者の喫煙を禁じた法律(未成年者喫煙禁止法、1900年施行)があり、未成年者の喫煙を知りつつ止めなかった保護者や親権者、未成年者と知りつつタバコや喫煙具を販売した者などが科料や罰金に処せられることになっている。タバコを吸った未成年者は法的に罰せられないものの、警察による補導の対象になったり、校則などで停学などに処せられることもある。

 先進国では未成年者の喫煙は減りつつあるが、高校生など成人年齢に近づくほど喫煙率が上がるようだ。ただ、警察によって補導対象になった喫煙による不良行為少年の数は年々下がり続けている。

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喫煙によって補導された不良行為少年の数の推移。2009年に下がっているのはtaspo導入による効果と考えられている。また2011年からの下降は、成人の喫煙率低下とタバコ価格の上昇によるもののようだ。警察庁生活安全局少年課、「平成29年中における少年の補導及び保護の概況」より:グラフ作成筆者

 一方、米国や英国などではニコチンが添加された電子タバコが流行し、新たな教育問題、公衆衛生上の問題になっている。そして、電子タバコでニコチン依存症になった喫煙者が、よりニコチンの強い紙巻きタバコへ移行することもわかっており(※3)、アイコスなどの加熱式タバコが広がりつつある日本でも対岸の火事ではない。

タバコ産業の狡猾な広告宣伝

 子どもがタバコに興味を示す理由は、タバコ会社の広告宣伝、テレビや映画などでの喫煙シーン、保護者や友だちの喫煙、学業成績の低下、思春期特有の心理的不安定などが考えられている(※4)。喫煙者なら身に覚えがあると思うが、マスメディアでは盛んにタバコを吸う大人が出てきて、その魅力をアピールしている。

 背伸びしたがる子どもにとって、タバコを吸うことが大人への通過儀礼と勘違いすることは理解できるだろう。また、タバコ会社はこのことをよく知っている。「タバコは大人の嗜み」などと、あたかも喫煙と成熟さを紐づけるような表現するメディアがあったり、そう発言する大人がいるが、まさに無責任な言動と言わざるを得ない。

 同じ分脈に、タバコ会社による「喫煙のマナー」という広告宣伝がある。今でも「吸う人も吸わない人も」という枕詞がついて、こうした表現をあちこちで見聞きするはずだ。

 タバコを吸い始めるのが未成年者だとすれば、タバコ会社がターゲットにするのは成人する前の子どもということになる(※5)。マナー広告も狡猾にその効果を狙い、子どもをタバコへ惹きつけることを一つの目的として作られている。

 以前、日本たばこ産業が「大人たばこ養成講座」なる広告展開をしたことがあった。マナー広告という「隠れ蓑」をまとい、背伸びする子どもに向け、あるいはすでにタバコを吸っている男性に向け、喫煙行動へ惹きつけ、タバコに対する後ろめたさを解消、男性性の誇示(逆にいえば女性蔑視)をアピールする狙いがこの広告展開にあったという研究もある(※6)。

 先日、米国のフロリダ州で15歳の少女と両親が、ニコチン添加式電子タバコJUULを製造販売するJUUL Labs社と同社へ出資するタバコ会社(Altria Group社)を相手取った裁判を起こした(※7)。フルーツ味のフレーバーが気に入って気軽にJUUL吸い始めたが、中毒性のあるニコチンが入っていることを知らなかったという。

 日本でもコンビニエンスストアには、子どもが目にする場所にタバコそのものやタバコの宣伝広告が存在する。タバコ規制の厳しい国では、店頭でタバコ製品をさらしておくことのできない法律を作っている場合も多い。

 今もタバコ産業は加熱式タバコなどを市場に投入し、狡猾な戦術で子どもを狙っている。好奇心旺盛な子どもに対し、タバコに手を伸ばさないよう注意し続けなければならないのだ。

※1-1:Gary A. Giovino, et al., "Epidemiology of Tobacco Use and Dependence." Epidemiologic Reviews, Vol.17, No.1, 1995

※1-2:箕輪真澄、尾崎米厚、「若年における喫煙開始がもたらす悪影響」、保健医療科学、第54巻、第4号、2005

※1-3:US Department of Health and Human Services, "Preventing tobacco use among youth and young adults." Atlanta: US Department of Health and Human Services, CDC, 2012

※1-4:Centers for Disease Control and Prevention, "Tobacco product use among middle and high school students-United States, 2011 and 2012." MMWR, Vol.62(45), 893-897, 2013

※2:厚生労働省、喫煙の健康影響に関する検討会編、「喫煙と健康」、喫煙の健康影響に関する検討会報告書、2016

※3:Adam M. Leventhal, et al., "Association of Electronic Cigarette Use with Initiation of Combustible Tobacco Product Smoking in Early Adolescence." JAMA, Vol.314(7), 700-707, 2015

※4-1:Nicola Evans, et al., "Influence of Tobacco Marketing and Exposure to Smokers on Adolescent Susceptibility to Smoking." Journal of the National Cancer Institute, Vol.87, Issue20, 1538-1545, 1995

※4-2:Joseph R. DiFranza, et al., "Tobacco Promotion and the Initiation of Tobacco Use: Assessing the Evidence for Causality." Pediatrics, Vol.117, Issue6, 2006

※4-3:Rebecca J. Williams, et al., "Why Children Smoke in 2015 and Prospects for Stopping Them: a Review of Current Literature." Current Cardiovascular Risk Reports, 2015

※5:C Lovato, et al., "Impact of tobacco advertising and promotion on increasing adolescent smoking behaviours." Cochrane Systematic Review, Intervention Version published, 05 October, 2011

※6:村田陽平、「未成年者の喫煙対策と喫煙マナー広告─「大人たばこ養成講座」広告にみられる価値観の問題から─」、保健医療科学、第54巻、第4号、2005

※7:Jenna Rimensnyder, "Juul sued by Florida parents whose vaping teenager developed seizures." Orlando Weekly, 8 May, 2019(2019/05/09アクセス)

※2019/05/12:3:14:※5を追加した。

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アメトーーク!から始まった加熱式タバコの「人体実験」

アメトーーク!から始まった加熱式タバコの「人体実験」

https://ironna.jp/article/12534

2019/05/10

田淵貴大(医師・医学博士)
(内外出版社『新型タバコの本当のリスク』より)
 皆さんは新型タバコにどのくらい関心を持っているだろうか?
 人々が何にどの程度関心を持っているのかを知るための1つの指標としてグーグル(Google)検索ボリュームというものがある。現在の日本では約90%の人がインターネットにアクセスすることができ、そのうちの約60%の人がグーグル検索を使用している。
 グーグル社が無料で提供しているグーグル・トレンド(GoogleTrends)というサービスを利用すれば、世界中の人々がグーグル検索でどんなキーワードをどれだけ、いつからいつの間に検索したのか時系列でグーグル検索ボリュームのデータを得ることができる。
 グーグル検索ボリュームは指定した条件下(キーワード、期間、国などの地域)において最も多い検索数を100として計算される数値である。例えば、「サッカー」というキーワードを入力し、「過去5年間」という期間、「日本」という地域を指定すると、図表1-5のようなグラフが得られる。
 日本で2018年6月24日~30日の1週間において「サッカー」の検索数が最も多く、検索ボリュームの数値が100であった。2014年6月と2018年6月に高いスパイクが認められ、ちょうどサッカーのワールドカップが開催された時期と一致しているとわかる。
図表1-5 Google Trendsによる検索例
図表1-5 Google Trendsによる検索例
 サッカーワールドカップが開催されると人々のサッカーへの関心が高まり、「サッカー」というキーワードを普段よりも多くグーグル検索で検索しているのである。このようにグーグル・トレンドのデータは、世界の、あるいは日本の人々がどんなキーワードに関心を示しているのかを知るための指標にできる。
 日本国内でどれだけ「アイコス(IQOS)」や「グロー(glo)」といった単語が検索されていたのか筆者が調べたグーグル・トレンドの結果を示す。日本での2013~2017年における検索数(検索ボリューム)の推移を示したのが図表1-6である。

図表1-6 Google Trends:新型タバコの検索ボリュームの推移
図表1-6 Google Trends:
新型タバコの検索ボリュームの推移
 ここでは日本語と英語など複数のキーワードを統合した数値としている。例えば、アイコスは日本語の「アイコス」と英語の「IQOS」を合算している。2016年4月にアイコスの検索数が爆発的に増加していた。その時、何があったのだろうか?
 なんと、2016年4月28日に放送された人気テレビ番組「アメトーーク!」で「最新!芸人タバコ事情」と題して加熱式タバコ、アイコスが紹介されていたのである。「アメトーーク!」は午後11時過ぎからの放送だが、非常に人気のある番組で視聴率も高い。これまでにも「アメトーーク!」で紹介された電化製品などの新製品がちまたで売り切れになるなどの事象が起きていた。
 「アメトーーク!」で人気芸人たちが自分たちがなぜアイコスを使うようになったのか?どんなふうにアイコスを使っているのか?アイコスや喫煙にまつわるエピソードが面白おかしく伝えられたのだ。
 筆者も「アメトーーク!」が好きで、いつも必ず録画して見ていたため、この出来事にもすぐに気付いた。そしてその回の「アメトーーク!」の放送により日本でのアイコスへの関心が高められた事実を調査し、論文にまとめ出版したのである。
 今回の知見は、テレビといったメディアが人々に与える影響は非常に大きいことをあらためて認識させられる出来事であった。2016年4月を境にして、アイコスの検索数が激的に増え、4月以降も他の新型タバコ製品と比べて検索数は高く維持されたままだ。
 実は、番組内で新型タバコの中でもアイコスだけが取り上げられた。アイコスはちょうど番組が放送される直前の2016年4月18日に、12都道府県限定販売から全国47都道府県での販売へと拡大されたばかりというタイミングだった(番組の収録はそれ以前に行われている)。
 2016年4月時点ではグローは販売されておらず、プルーム・テックも全国展開されていなかったため、単純に最もよく知られていたアイコスだけが取り上げられたのかもしれない(図表17)。
 その回の「アメトーーク!」でアイコスが紹介された背景には何らかの事情があったのだろうか?
図表1-7 加熱式タバコの販売年表
図表1-7 加熱式タバコの販売年表
 それは筆者にはわからない。電話で問い合わせた番組の関係者によるとタバコ会社からの資金提供はないとのことであった。

 どれだけの日本人が新型タバコを使っているのだろうか?2015~2018年にかけて日本在住の15~69歳の男女を対象としてインターネット調査を実施した。楽天リサーチ(現・楽天インサイト株式会社)という調査会社に登録された日本全国の約250万人の中から、アンケート調査の回答者がランダムに選択され、インターネット経由で調査票が回答者に届けられた。
 2015年1~2月に実施された最初の調査では、日本全国の15~69歳(2015年1月時点)の男女の回答者数が約9000人に達した段階で調査を終了した。回答者約9000人のうち、回答に矛盾や不正があると考えられた者のデータを除外し、有効回答者8240人についてデータ分析を実施した。2016年以降も毎年、同じ回答者に対して繰り返しアンケート調査が実施された。
 調査では、新型タバコを含めタバコの使用実態を知るため、それぞれのタバコ製品について次のように質問した。
「あなたは、直近30日以内に、それぞれのタバコ製品を吸ったり、使ったりしましたか?」
 選択肢は「使わなかった(吸わなかった)」もしくは「使った(吸った)」の2択である。一般にタバコの使用状況が調査される場合には、30日以内に使用したことをもって「現在使用」と定義し、30日以上止やめていることをもって「タバコを止めた(禁煙した、あるいは過去喫煙)」と定義されることが多い。
 結果をみてみよう。2015~2017年にかけて、加熱式タバコを30日以内に使用(現在使用)している人の割合は、アイコスでは2015年に0・3%であったのが、2017年には3・6%に増えていた(図表1-8)。

 実にこの2年間で10倍以上に増えたわけだ。プルーム・テックや電子タバコの使用者も徐々に増えてきているが、これらの新型タバコ製品と比べると、アイコスだけが突出して増加していた。
図表1-8 成人日本人の新型タバコ使用率の推移
図表1-8 成人日本人の新型タバコ使用率の推移
 日本人成人の3・6%もの多くの人がアイコスを使っていたのである。2017年の調査時点での調査対象者の年齢は17~71歳であった。日本の17~71歳の人口約8600万人から換算すると、日本のアイコス使用者はおよそ310万人と推計された。この調査だけで日本全体のアイコスの使用状況を完全に把握できるとは考えないが、この数字は他の調査会社による推定値やタバコ会社が販売実績データから算出した人数とほぼ一致した。

日本だけがアイコスの実験場になっている

 加熱式タバコ、アイコスは、2014年に日本とイタリアで販売が開始され、2019年には世界の30ヶ国以上で販売されている(図表113)。日本を除く多くの国では、アイコスの販売は一部の都市に限定されている。2016年4月、日本は世界で初めてアイコスが全国的に販売される国となった。2016年の4月から10月にかけて、日本のタバコ市場におけるアイコス専用スティックのシェアは1・6%から4・9%へと急増した(図表1-14)。
図表1-14 日本のアイコス用スティックのシェアの推移
図表1-14 日本のアイコス用スティックのシェアの推移
 英国の調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、全世界での加熱式タバコや電子タバコの市場規模は合計で2016年には120億ドル(約1兆3000億円)に達したという。同データによると、2016年10月時点で、アイコスの販売世界シェアの96%を日本が占めていたのである。すなわち、アイコスはほとんど全て日本人が使用していると言っても過言ではない。アイコスには一体どんな害があるのかが明らかになっていない中、世界で日本だけがアイコスの実験場となったのである。

たぶち・たかひろ 医師・医学博士。大阪国際がんセンターがん対策センター疫学統計部副部長。昭和51年、岡山県生まれ。岡山大医学部卒。血液内科臨床医を経て、大阪大学大学院で医学博士取得。専門は公衆衛生学・疫学。平成29年、後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞受賞。現在、主にタバコ対策および健康格差の研究に従事。

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米高校生の喫煙者を増やした電子たばこメーカー、15歳の少女らに訴えられる

米高校生の喫煙者を増やした電子たばこメーカー、15歳の少女らに訴えられる

https://rollingstonejapan.com/articles/detail/30786

EJ Dickson |2019/05/07 22:03

米ジュールラボ社の電子たばこが高校生の間で人気を集め物議を醸している。同社はフルーツ風味のフレーバーやキャッチーなパッケージで、ティーンエイジャーに自社製品を売り込んでいるとして長らく批判を浴びてきた。そして先日、フロリダ州サラソータ在住の15歳の少女とその家族らが、ジュールラボ社とたばこメーカー、アルトリア・グループ社(フィリップ・モリス社の親会社)を相手に集団訴訟を起こした。

訴状では、ジュールラボ社が「自社の電子たばこが非喫煙者に害を及ぼすこと、喫煙者の場合もニコチン中毒悪化の危険を与えることを知っていた」と主張。アルトリア社はジュールラボ社の株を35パーセント所有しているため、被告に加えられた。

A.N.と訴状に表記されている少女が、Juulを使用し始めたのは14歳のとき。フルーティなマンゴーフレーバーだったので、愛用していたと述べた。訴状によれば、当時少女は製品にニコチンが含まれていることを知らなかった。1年後、少女は電子たばこの中毒となり、ごくまれにニコチン中毒の副作用として起こる卒中を起こした。おそらく、まれに見られるニコチン中毒の副作用と考えられている。

「保健当局では、若者による電子たばこの利用を社会問題とみています。その責任は被告側にあります」と訴状に書かれている。「巨大たばこ産業が過去に行ったマーケティング手法に倣って、被告は金もうけのために、喫煙者の代わりとして若者に目を向けたのです」

訴訟の他にも、ティーンエイジャーの電子たばこ利用を取り締まろうという動きは広まっている。アメリカ国立衛生研究所の最新の調査によると、10代の電子たばこ利用者数は指数関数的に増えており、2018年には、過去30日以内に電子たばこを利用したティーンの数は前年の11パーセントから21パーセント近くに増加した。疾病予防管理センターの調査でも、490万人の中高生が過去30日以内に電子たばこを使ったと回答。2017年の130万人を上回った。一般的に電子たばこは、従来の喫煙方法より安全だと言われているが、それでもかなりの量のニコチンが含まれている。また最近行われた調査では、脳卒中や心臓発作の危険が増加するなど、様々な健康被害の可能性も指摘されている。

とりわけシリコンバレーに拠点を置くスタートアップ企業ジュールラボ社は高い人気を誇り、電子たばこ市場の約75パーセントのシェアを握っている。控え目なパッケージ(USBドライブのような外見のため、保護者や教師の目をごまかしやすい)と幅広いフルーツフレーバー、そして何よりもソーシャルメディアを主体とした広告キャンペーンで(スタンフォード大学の研究者は「明らかに若者向け」としている)、ジュールラボ社は10代をターゲットにしているとして食品医薬品局(FDA)から目をつけられていた。FDAはジュールラボ社製を品取り扱う60社以上の業者に文書を送り、未成年社には販売しないよう警告した。

Juul社は原告の主張を否定しているが、FDA対策として、フレイバー付き電子たばこの大半を店頭から引き上げるなど、ささやかながら公的措置に踏み出した。「若者にジュールラボの利用を促そうと意図したことは決してありません」と、ジュールラボ社のCEOケヴィン・バーンズ氏は昨年声明を発表した。

ジュールラボ社の広報担当者はローリングストーン誌に宛てた声明のなかで、故意に若者をターゲットにしたという主張をあらためて否認した。「ジュールラボ社は、世界の死亡原因No.1である可燃性たばこの廃絶に取り組んでいます」と、広報担当者。「我が社の製品は、成人喫煙者向けの代用品として開発されました。非喫煙者、ましてや若者に対して、我が社の製品を利用させようとしたことは一度もありません。この目的を達成するため、我が社は未成年者の利用を減らすべく、積極的な対応策を打ち出しました。未成年者の利用は我々のミッションとは相反するものだからです。まったく逆の主張をしている今回の訴訟は、なんのメリットもありません。我々は裁判で、我が社ののミッションを擁護していきます」

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インペリアル・タバコ、加熱式たばこ参入 まず福岡で

インペリアル・タバコ、加熱式たばこ参入 まず福岡で

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44198520V20C19A4XQH000/

2019/4/25 18:07

英インペリアル・タバコは25日、加熱式たばこ市場に参入すると発表した。5月6日に福岡県内で売り出す。同社が加熱式を販売するのは日本が初めて。喫煙者の減少が続くなか、健康リスクの低減をうたう加熱式は注目が高まる。世界でも利用者が多い日本市場で需要を開拓する。

加熱用の機器「PULZE(パルズ)」(6980円)に専用のタバコスティック「iD」(1箱460~480円)を差し込んで使う。まず福岡県内のコンビニエンスストア約1500店で販売し、その後、全国展開も検討する。5月下旬をめどに福岡・天神エリアで情報発信のための専門店も開く。

パルズの加熱温度は2種類あり、標準モード(セ氏345度)とエコモード(315度)を切り替えられるのが特徴。温度によって吸い応えの強弱を選べるという。スティックの風味はレギュラー、ミント、メンソールの3種類を用意する。

インペリアル・タバコはこれまで日本で香り付きの液体を気化して吸う電子たばこ製品を販売してきたが、規制でニコチンを含むことはできない。国内で喫煙者の新たな需要に対応するには加熱式への参入が必要と判断したとみられる。

日本では2016年以降、世界大手の米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)、日本たばこ産業(JT)の3社が加熱式たばこでしのぎを削り、利用者が増加した。

紙巻きたばこも含めた市場全体に占める割合も2割程度に達しており、海外市場に比べても普及が進む。ただ新たに機器を購入する層の需要が一巡したこともあり、18年は市場の伸びが急減速した。

市場シェアはPMIの「アイコス」が大半を握るが、JTが機能を大幅刷新した新製品を投入するなど競争は激化している。

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会社の喫煙所…先輩女性の“火の貸し方”に思わず赤くなる漫画反響「たばこ始めようかな」

会社の喫煙所…先輩女性の“火の貸し方”に思わず赤くなる漫画反響「たばこ始めようかな」

https://otonanswer.jp/post/40220/

2019.05.11

職場の喫煙所でのやり取りを描いた創作漫画が話題に。喫煙所で先輩の女性社員とばったり会った男性。「とうとう課長も禁煙を始めた」と何気ない会話をしていましたが…。

 

 職場の喫煙所でのやり取りを描いた創作漫画「俺がタバコをやめない理由」がSNS上で話題となっています。喫煙所で先輩の女性社員とばったり会った男性。「とうとう課長も禁煙を始めた」と何気ない会話をしていましたが…という内容で、「すごく刺さった」「これはやめられない」「たばこ始めようかな」「こんな上司欲しい」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。

定番ネタを男女のシガーキスで表現

 この漫画を描いたのは、漫画家のタカキツヨシ(ペンネーム、31)さん。「BLACK TORCH」(集英社、全5巻)などの漫画を描いています。現在、集英社の漫画配信サイト「少年ジャンプ+」で「HEART GEAR」を連載中です。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

タカキさん「20歳のときに描き始めました。当時所属していた大学のサークルでブレイクダンスをかじっていましたが、『ブレイクダンスの漫画ないから自分で描くか!』と思い立ち、ノリと勢いで描きました。無駄に元気があり余っていたのだと思います」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

タカキさん「本業の連載漫画の息抜きに何か描こうと思ったことです。『火貸して』『後で返してね』という喫煙者の定番ネタを男女のシガーキスで表現したら面白そうだなと着想しました」

Q.普段、たばこは吸いますか。

タカキさん「『メビウスライト』のロングを1日10~15本くらい吸っています。ネームが詰まったときや、友達と飲みに行ったときに増えてしまいます」

Q.世間で禁煙化が進んでいることについて、どう思いますか。

タカキさん「やめた人も、電子たばこに移行した人もいます。喫煙してもよいことはほぼありませんから、禁煙化の傾向そのものはよいことだと思います。喫煙者にとっては肩身が狭いですが、たばこを吸わない人からすれば隣で吸われるのは迷惑です。たばこは嗜好(しこう)品で本人の意思で吸い始めています。だからこそ、喫煙者はルールとマナーを守る必要があるのかなと思います」

Q.反対に、たばこが魅力的だと感じることは。

タカキさん「現実世界ではほぼありませんが、創作物においては魅力的なアイテムだと思います。映画や漫画では、たばこを吸っているだけで絵になりますし、吸い方も含めて、その人物のキャラクターにもつながります。本来、冗長になりがちな会話シーンで『火をつける』『煙を吐き出す』などのアクションが入るので、それによってシーンの雰囲気や人物の心情も表現でき、画面演出的にも有用だと思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

タカキさん「思っていた以上に好意的な意見が多くてうれしいです。『このご時世に時代錯誤かな』と思っていましたから。また、『たばこを吸ってみたくなった』という意見もたくさん寄せられましたが、吸ってもよいことはないのでお勧めはしません(笑)」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

タカキさん「今は、読者に楽しんでもらいたい一心で連載漫画に取り組んでいます。ただ、全然違うものを描きたくなるときがあるので、趣味として描いた漫画を引き続き、SNSなどで発表していきたいと思っています」

【漫画】本編を読む

https://otonanswer.jp/post/40220/2/

 

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タバコは全て悪いのか?スタイリッシュな次世代たばこでネガティブを払拭する

タバコは全て悪いのか?スタイリッシュな次世代たばこでネガティブを払拭する
https://career.joi.media/trends/2019/05/12/8409/

2019年5月12日

タバコの喫煙は、仕事や働き方に大きな影響をもたらすようになった。デスクや会議室から灰皿は消え、オフィスの片隅にある専用スペースに追いやられ、今となっては、フロアやビルからも追い出されている。

更に喫煙者の不採用や、就業中の喫煙禁止まで決める企業も出て来ている。このままタバコは過去の遺産として絶滅する事になって行くのだろうか?新たな段階に突入したタバコ業界の動きを見てみよう。

【第二世代タバコ】加熱式たばこをめぐる状況

たばこ産業の中心は紙巻から電子式へ移行する

日本では成人の喫煙率は男性が27.8%、女性が8.7%、年々減少しているとはいえ未だ1,880万人もの方々が喫煙している。そして、加熱式タバコは市場全体の20%を超え、平成32年には30%まで増加すると見込まれている。

この様な中、この加熱式たばこをめぐる競争が激化している。日本たばこ産業(JT)では、乗り遅れていた自社ブランドの加熱式タバコPloom TECH(プルーム テック)の販売を強化、新製品投入により追い上げを狙う。

そして、独走で首位を走る世界最大のたばこメーカーフィリップ モリス インターナショナル(PMI)のiQOS(アイコス)は、ようやく米国での認可を取得した。これからは、圧倒的な規模の経済を利用し、更に製品開発への投資やプロモーションを強めて来るだろう。

加熱式たばこは、従来の紙巻たばこと比較すると、煙が出ないため、臭いが着かず火器の危険性が無いというメリットはあるが、健康面については、発ガン物質のタールや血管を収縮させるニコチンなどの有害物質が抑えられていると説明はあるものの、摂取する事には変わらず、健康リスクが低減されているのかは明らかではない。

仕事においては、健康面への指摘以外にも、非喫煙者と比較して、たばこ休憩の時間が多く不公平だという風潮もある。この点は、世界的に見ても座る時間の長い日本のオフィス環境では、適度に席を立って休憩するくらいがちょうど良い気もする。

もし、休憩せずに座り続ける場合には、着座姿勢が血流を悪化させ、肥満や心筋梗塞、脳梗塞など、喫煙しなくとも、長時間のデスクワークが新たな健康リスクも誘発する事になるので、休憩については非喫煙者の方も堂々と取って頂ければ良いのではないだろうか?

“煙が出ない”点においては紙巻きたばこから改善されている加熱式たばこだが、健康面については、まだ議論や改善が必要になって来る。嗜好品として、オフィスワーカー達に束の間の癒しを与えるためには、健康面での確実な改善や、ダークなイメージを払拭するスタイリッシュさが求められる。

忍び寄る【第三世代タバコ】の影

多種多様な製品が揃うVAPE

紙巻きたばこから、加熱式たばこへの転換を進める、これまでたばこ産業を牽引してきた既存メーカーに割って入ろうとするのが、成長著しいVAPEと云われる電子たばこだ。

このVAPEは、原料にタバコ葉を使用せず、主に液体を加熱することで、フレーバーやニコチンを含んだ蒸気を吸引するものだ。2024年には世界で5兆円もの市場になるというデータもある。

VAPEの中でも、PODと呼ばれるリキッド入りのカートリッジを交換するだけで、様々な風味を楽しむ事が出来るものが注目されており、ニコチンを含まずにフレーバーだけを擬似たばことして楽しむものは、日本でも多く販売されている。ご興味があれば、電子タバコ・VAPE専門店のVape Studioなどを見ると良いだろう。

そして、ニコチンを含むVAPEは、日本では薬事法で禁止されているため、国内で購入する事は出来ないが、米国では、スタートアップ企業Juul Labsの開発するJUULが独走状態となっている。PODには、ニコチンが含有されており、フレーバーと供にニコチンを吸引することが出来るようになっている。

JUULは、今や米国の電子タバコ市場の75%を占めると言われており、そのスタイリッシュなデザインと選べる多種なフレーバーにより若年層からの支持が多いという。

このスタートアップは、Altria GroupというPhilip Morris USAやMarlboroを所有する企業から莫大な出資を受けており、企業価値は4兆円を超えるユニコーンとなった。これを発明し、創業したAdam BowenとJames Monseesの2人は、TIME誌の選ぶ、もっとも影響力のあり100人に選ばれている。

ただ、JUULの登場により数百万人の喫煙者の禁煙を実現させたという功績が認められる一方、未成年者の喫煙やニコチンによる中毒性を指摘されており、今後モラルの徹底や健康面への影響などを解明していく必要がある。

タバコという嗜好品が絶滅することなく、愛好家がこれからも楽しんで行くためには、メーカー各社の健康配慮や、各国の規制への対応などと合わせて、モラルやマナー、使用する環境の整備などが今以上に必要となって行く。

そして、これから出る新たな製品が、懸念されている健康リスクを払拭する事を証明する確実なデータ示す事が出来れば、企業がオフィスから喫煙者を締め出す、今の風潮を変えることが出来るかも知れない。

 

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タバコは全て悪いのか?スタイリッシュな次世代たばこでネガティブを払拭する

タバコは全て悪いのか?スタイリッシュな次世代たばこでネガティブを払拭する
https://career.joi.media/trends/2019/05/12/8409/

2019年5月12日

タバコの喫煙は、仕事や働き方に大きな影響をもたらすようになった。デスクや会議室から灰皿は消え、オフィスの片隅にある専用スペースに追いやられ、今となっては、フロアやビルからも追い出されている。

更に喫煙者の不採用や、就業中の喫煙禁止まで決める企業も出て来ている。このままタバコは過去の遺産として絶滅する事になって行くのだろうか?新たな段階に突入したタバコ業界の動きを見てみよう。

【第二世代タバコ】加熱式たばこをめぐる状況

たばこ産業の中心は紙巻から電子式へ移行する

日本では成人の喫煙率は男性が27.8%、女性が8.7%、年々減少しているとはいえ未だ1,880万人もの方々が喫煙している。そして、加熱式タバコは市場全体の20%を超え、平成32年には30%まで増加すると見込まれている。

この様な中、この加熱式たばこをめぐる競争が激化している。日本たばこ産業(JT)では、乗り遅れていた自社ブランドの加熱式タバコPloom TECH(プルーム テック)の販売を強化、新製品投入により追い上げを狙う。

そして、独走で首位を走る世界最大のたばこメーカーフィリップ モリス インターナショナル(PMI)のiQOS(アイコス)は、ようやく米国での認可を取得した。これからは、圧倒的な規模の経済を利用し、更に製品開発への投資やプロモーションを強めて来るだろう。

加熱式たばこは、従来の紙巻たばこと比較すると、煙が出ないため、臭いが着かず火器の危険性が無いというメリットはあるが、健康面については、発ガン物質のタールや血管を収縮させるニコチンなどの有害物質が抑えられていると説明はあるものの、摂取する事には変わらず、健康リスクが低減されているのかは明らかではない。

仕事においては、健康面への指摘以外にも、非喫煙者と比較して、たばこ休憩の時間が多く不公平だという風潮もある。この点は、世界的に見ても座る時間の長い日本のオフィス環境では、適度に席を立って休憩するくらいがちょうど良い気もする。

もし、休憩せずに座り続ける場合には、着座姿勢が血流を悪化させ、肥満や心筋梗塞、脳梗塞など、喫煙しなくとも、長時間のデスクワークが新たな健康リスクも誘発する事になるので、休憩については非喫煙者の方も堂々と取って頂ければ良いのではないだろうか?

“煙が出ない”点においては紙巻きたばこから改善されている加熱式たばこだが、健康面については、まだ議論や改善が必要になって来る。嗜好品として、オフィスワーカー達に束の間の癒しを与えるためには、健康面での確実な改善や、ダークなイメージを払拭するスタイリッシュさが求められる。

忍び寄る【第三世代タバコ】の影

多種多様な製品が揃うVAPE

紙巻きたばこから、加熱式たばこへの転換を進める、これまでたばこ産業を牽引してきた既存メーカーに割って入ろうとするのが、成長著しいVAPEと云われる電子たばこだ。

このVAPEは、原料にタバコ葉を使用せず、主に液体を加熱することで、フレーバーやニコチンを含んだ蒸気を吸引するものだ。2024年には世界で5兆円もの市場になるというデータもある。

VAPEの中でも、PODと呼ばれるリキッド入りのカートリッジを交換するだけで、様々な風味を楽しむ事が出来るものが注目されており、ニコチンを含まずにフレーバーだけを擬似たばことして楽しむものは、日本でも多く販売されている。ご興味があれば、電子タバコ・VAPE専門店のVape Studioなどを見ると良いだろう。

そして、ニコチンを含むVAPEは、日本では薬事法で禁止されているため、国内で購入する事は出来ないが、米国では、スタートアップ企業Juul Labsの開発するJUULが独走状態となっている。PODには、ニコチンが含有されており、フレーバーと供にニコチンを吸引することが出来るようになっている。

JUULは、今や米国の電子タバコ市場の75%を占めると言われており、そのスタイリッシュなデザインと選べる多種なフレーバーにより若年層からの支持が多いという。

このスタートアップは、Altria GroupというPhilip Morris USAやMarlboroを所有する企業から莫大な出資を受けており、企業価値は4兆円を超えるユニコーンとなった。これを発明し、創業したAdam BowenとJames Monseesの2人は、TIME誌の選ぶ、もっとも影響力のあり100人に選ばれている。

ただ、JUULの登場により数百万人の喫煙者の禁煙を実現させたという功績が認められる一方、未成年者の喫煙やニコチンによる中毒性を指摘されており、今後モラルの徹底や健康面への影響などを解明していく必要がある。

タバコという嗜好品が絶滅することなく、愛好家がこれからも楽しんで行くためには、メーカー各社の健康配慮や、各国の規制への対応などと合わせて、モラルやマナー、使用する環境の整備などが今以上に必要となって行く。

そして、これから出る新たな製品が、懸念されている健康リスクを払拭する事を証明する確実なデータ示す事が出来れば、企業がオフィスから喫煙者を締め出す、今の風潮を変えることが出来るかも知れない。

 

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何の商品? モータースポーツマシンに貼られた超有名なロゴ5つの正体とは

何の商品? モータースポーツマシンに貼られた超有名なロゴ5つの正体とは

https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190406-10398857-carview/

2019.4.6

 かつてのF1では銀行がスポンサーになったことも!

 レーシングマシンのカッコの良さは、機能美を追求したボディの造形の美しさに加え、カラフルでインパクトのあるスポンサーロゴの効果も大きい。そうしたレーシングマシンのスポンサーロゴの中から、気になるブランドをいくつかピックアップしてみよう。

    【意外と知らない】ポルシェやランボルギーニが作っていた「アレ」とは?

 1)Mission Winnow(ミッション・ウィナウ)

 フェラーリのF1マシンのエンジンカウルなどに貼られた、Mission Winnowのロゴマーク。今年のフェラーリF1チームは、「スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィナウ」というのが正式名称。

 この謎のブランドは、世界最大のたばこメーカー、フィリップモリス・インターナショナルが推進する「もっとも価値あるものを選別するミッション」=「Mission Winnow」というプロジェクトのコンセプトを意味している。ご存じの通り、世界的にタバコ広告が禁止されている中、同社ではタバコの“無煙代替品”の開発にも取り組んでいる。そうしたことのアピールが目的とされているが、ミッション・ウィナウのロゴは、マールボロのロゴを連想させるという指摘もある。

 2)PETRONAS(ペトロナス)

 F1のメルセデスAMGのメインスポンサーが、ペトロナス。ペトロナスはマレーシアの国営石油企業であり、首都クアラルンプールの観光名所のひとつにもなっている、世界一の超高層ツインタワービル(高さ約452メートル)の「ペトロナスツインタワー」が本社ビルだ。

 日本にもエンジンオイルを中心に同社の製品が輸入されていて、今まさにシェアを拡大しようとしている最中。石油だけでなく、液化天然ガスでは世界第2位の規模を誇る大企業だ。

 3)Santander(サンタンデール銀行)

 サンタンデール銀行はスペイン最大の商業銀行。F1のマクラーレンやフェラーリのスポンサー、そしてスペイン人のフェルナンド・アロンソの支援を長年行ってきたが、現在はF1のスポンサーから撤退。サッカーでは、UEFAチャンピオンズリーグのオフィシャルスポンサーをはじめ、スポンサー活動を継続している。なお、同社の日本支店はいまのところない。

 ラリーファンにはお馴染みのロゴはタバコブランド

 4)Martini & Rossi(マルティーニ・エ・ロッシ)

 150年以上の歴史を誇るイタリアの酒類製造会社。白地に赤と青と黒のラインが引かれた「マルティーニ・ストライプ」で知られていて、かつてはポルシェのワークスチームや、ランチャのワークスマシン、F1では去年までウイリアムズチームのメインスポンサーも務めていた。

 80年代半ばから90年代にかけて、おもにミナルディで活躍(?)した、イタリア人F1ドライバー、ピエロルイジ・マルティニとは基本的に無縁だ……(F1引退後1999年にBMWでル・マン24時間を制している)

 5)555(ファイブ・ファイブ・ファイブ)

 イギリスの大手たばこメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコのブランドのひとつ「State Express 555」のこと。90年代、コリン・マクレーがスバル インプレッサを駆りWRCで活躍していた際、スバルのワークスカラーがこの「555カラー」だったのが印象深い。

 ブリティッシュ・アメリカン・タバコのブランドは555のほかに、Cカー時代を席巻したポルシェワークスの956、962Cのカラーリングで有名な「ロスマンズ」、70年代のロータスF1の「JPS」、二輪のイメージも強い「ラッキーストライク」など、モータースポーツとの結びつきはかなり強い。佐藤琢磨もドライブしたF1の「BARホンダ」も、同社がメインスポンサーだった。

 今シーズンは、F1のマクラーレンとパートナーシップを結び、「A Better Tomorrow」のロゴをボディに貼っている。これは、「BATの潜在的にリスクを低減する製品、テクノロジーとイノベーションに重点をおいたもの」とされているが……。

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